...買い手を待っている女がひそんでいることを...
高見順 「いやな感じ」
...私の小説に買い手がついた...
太宰治 「もの思う葦」
...雑作の買い手もついてしまったあとで...
徳田秋声 「足迹」
...誰か買い手がないか聞いてみてくれないかと頼んでみたけれど...
徳田秋声 「縮図」
...まず読み手があってから買い手が発生するのでもあるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...去年ついた買い手は破談になったけれど...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そう滅多に買い手がつくもんじゃないからね...
戸田豊子 「鋳物工場」
...幾週間たってもひとりの買い手もなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ある買い手がアントワープからラバを引いてやってきて...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...誰かいい買い手を見つけて売ってしまうことだ」「そうだ」二人がこう言って吐息をつくのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...「誰も買い手がないでしょう...
夏目漱石 「道草」
...買い手に廻るのは狭いようでも広い世間にたった一人か二人...
長谷川伸 「奇術考案業」
...「名誉にかけて、きっと間違いはないよ」と、買い手は言った...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...いくら怒鳴ったって誰も買い手が無い筈だ...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...買い手は、ブリコ(卵)のたっぷりとはいったところを素早く選み分けようとして、売り手との間に小さな諍いが起る...
矢田津世子 「凍雲」
...したがって刺戟(しげき)的な性質で買い手を集めねばならない...
柳宗悦 「工藝の道」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...買い手のほうでなにか物を付けるのがしきたりになってるだ...
山本周五郎 「青べか物語」
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