...買い手がつかないですからなあ」「いや...
海野十三 「地球発狂事件」
...どんな買い手にも売られることはないであろう...
江戸川乱歩 「影男」
...買い手もないといった頃...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...買い手がそばに寄って来ると恥かしいような気がした...
太宰治 「春の盗賊」
...(一)六〇・〇五フランでの買手となり得ない所の六〇フランの買い手は退く...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...相手により場合によっては一万円でも買い手があるであろう...
寺田寅彦 「地図をながめて」
...おとなしく買い手の来るのを受動的に待っているだけでは商売にならない世の中になったのか...
寺田寅彦 「物売りの声」
...なかなか買い手はつきゃせんし...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ある買い手がアントワープからラバを引いてやってきて...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...その買い手の条件を拒んで緑の荷車を裏切らないでいてくれた家は...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...化物屋敷(ばけものやしき)に買い手がついたな」酒屋の御用聞の小僧なんぞが早くも気がつきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...買い手は誰なのかと...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...買い手に廻るのは狭いようでも広い世間にたった一人か二人...
長谷川伸 「奇術考案業」
...のろのろと漕(こ)いで来たんだい」「売り飛ばすつもりなんだ!」「買い手はあるつもりかい」「売り物だったら買い手もあろうじゃないか」おやじは...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...また買い手が代価を議する前...
南方熊楠 「十二支考」
...買い手は、ブリコ(卵)のたっぷりとはいったところを素早く選み分けようとして、売り手との間に小さな諍いが起る...
矢田津世子 「凍雲」
...買い手は笑いながら文句をつける...
矢田津世子 「凍雲」
...買い手のほうでなにか物を付けるのがしきたりになってるだ...
山本周五郎 「青べか物語」
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