...一箇につき五万フランや十万フランで買い手がつくよ...
海野十三 「恐竜島」
...値段を下げても買い手が来ないことをいった...
海野十三 「一坪館」
...少し整地をしてから買い手に見せたいのだが...
江戸川乱歩 「影男」
...誰も買い手(て)がなかったというような滑稽(こっけい)な話がある位です...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...買い手がそばに寄って来ると恥かしいような気がした...
太宰治 「春の盗賊」
...なかなか買い手はつきゃせんし...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...幾週間たってもひとりの買い手もなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...買い手があるものか……と呟(つぶや)きましたのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...買い手が多くなって...
中里介山 「大菩薩峠」
...なお進んでトラスト組織(そしき)の下に製作せらるる物品(ぶっぴん)は買い手の相談などは毫(ごう)も省(かえり)みらるるものではない...
新渡戸稲造 「自警録」
...親から見れば買い手が怨めしくなります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...買い手の欲(よく)をそそるように美しく品物がならんでいた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...いくら怒鳴ったって誰も買い手が無い筈だ...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...買い手を欲しがっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よそに買い手のない貨(しろもの)があると...
森鴎外 「山椒大夫」
...買い手は、ブリコ(卵)のたっぷりとはいったところを素早く選み分けようとして、売り手との間に小さな諍いが起る...
矢田津世子 「凍雲」
...買い手は笑いながら文句をつける...
矢田津世子 「凍雲」
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山之口貘 「鮪に鰯」
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