...「勿論批評学の問題は如何に或小説や戯曲を貶すかと言ふことに関してゐます...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...ここでは懺悔の神秘が専断軽率に貶(おと)し卑しめられていると告発した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...毀誉褒貶交々加はるも渾べて皆誤解なり彼は伊藤博文の如く円転自在ならず大隈重信の如く雄傑特出ならず又井上馨の如く気万丈ならず即ち唯だ平凡他の奇あらざるものに似たりと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...他愛もない夢ばかりみてると貶しつけておきながら...
豊島与志雄 「神棚」
...若い作曲家の作品を極度に貶(けな)して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...史家が勝手に褒貶をすることが出來なくなり...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...延久代という名取名(なとりな)を貰っている阿久は一々節廻しを貶(けな)した...
永井荷風 「深川の散歩」
...故に斬新なる句を見る人は熟吟熟考して後に褒貶(ほうへん)すべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...只奥医師より表医師に貶(へん)せられたのみであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...表医者(おもていしゃ)を貶(へん)して小普請(こぶしん)医者とせられ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「優善さんは一時の心得違(ちがえ)から貶黜(へんちつ)を受けた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...褒貶(ほうへん)いろいろの評があった...
山本周五郎 「風流太平記」
...世間の毀譽褒貶のなかにも...
吉川英治 「折々の記」
...世の毀誉褒貶(きよほうへん)を信じて予を諫め...
吉川英治 「三国志」
...安郷(あんきょう)侯に貶(へん)されて...
吉川英治 「三国志」
...蜀になら勝てるつもりでおるのだろう」しかしこういう毀誉褒貶(きよほうへん)を気にかける司馬懿でもない...
吉川英治 「三国志」
...毀誉褒貶(きよほうへん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...有名でないのみならず後の伝説においてはむしろあらわに貶(おと)しめられている...
和辻哲郎 「孔子」
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