...看方(みかた)に由れば多少鴎外を貶(けな)して私を揚げるような筆法を弄(ろう)した...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...如何なる不得意のものでも貶(けな)されると一生懸命になって弁明した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...――これはいつたい褒められたのか貶されたのか...
種田山頭火 「其中日記」
...当時褒貶相半ばしたが...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...それからあの耳が削いだような貧相な厭な耳だ」私も柳沢に和してお宮を貶(けな)した...
近松秋江 「うつり香」
...一度は品行不良の廉で一兵卒に貶されましてね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...毀誉褒貶は度外に置くべしだ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...勿論一字一字の褒貶もあるが...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...褒める者も貶(けな)す者も...
中島敦 「光と風と夢」
...したがって褒貶(ほうへん)の私意を寓(ぐう)しては自家撞着(じかどうちゃく)の窮地に陥(おち)いります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...大昔から貶(いやし)められ...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...死ぬものは後(あと)の褒貶(ほうへん)なんぞ考える必要はないから」と言うものもあった...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...親切な人を永久に自分の傍に引き留めておく爲めには世の褒貶(はうへん)を冒して差支ないでせうか?」私は答へた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一方で貶(おと)しめれば貶しめるほど...
正岡容 「小説 圓朝」
...余は曙覧を論ずるに方(あた)りて実にその褒貶(ほうへん)に迷えり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...わざと自分を貶(けな)した...
正宗白鳥 「假面」
...世間の毀誉褒貶(きよほうへん)は顧みない...
森鴎外 「蛇」
...世間の毀誉褒貶(きよほうへん)...
吉川英治 「新書太閤記」
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