...其(その)時(とき)吠(ほ)えたりして貴顕に失礼(しつれい)があってはならぬと云う其の筋の遠慮から...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「貴顕の愛顧を求むるになれ枝より枝へと飛び移る小鳥のごとくに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人によっては上人程のお方でも貴顕へは諂(へつら)っておいでになると謗(そし)る者がないとは限りません...
中里介山 「法然行伝」
...殊にパラティウム区域は帝政以前から貴顕大官の住居地となって...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...田舎者が貴顕の前に出た時のように眩惑してしまったのだろう...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...貴顕紳士の夫人がたに対する限りない尊崇の念が作者を押しとどめ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...朝野(ちょうや)の貴顕紳士と称する俗輩が...
福沢諭吉 「女大学評論」
...其の演奏会に出席する者が貴顕の士であるならば...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...すくなくも当時の貴顕(きけん)がこんなところまで旅するには...
吉川英治 「上杉謙信」
...佳人貴顕たちの往来は目を奪うばかり美しい...
吉川英治 「三国志」
...都は貴顕(きけん)の...
吉川英治 「私本太平記」
...このたびの大戦大勝の賀をのべる貴顕(きけん)の馬やら車やらが混み合って...
吉川英治 「私本太平記」
...よほど貴顕(きけん)な堂上人(どうじょうびと)でも見えられるのであろうと...
吉川英治 「新書太閤記」
...京都の貴顕(きけん)から使いやら...
吉川英治 「新書太閤記」
...貴顕(きけん)の政争にわずらわされ...
吉川英治 「親鸞」
...ずいぶん貴顕の門にも出入りしたのではないかと察しられるのであるが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...どんな貴顕の家書でも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...貴顕から民間にまで人気のある吉野太夫へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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