...翌年捕虜から歸つて、彼の貴族的な、華美な生活は一層その度を加へた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そしてその上を貴族的な誇りが包んでいた...
有島武郎 「クララの出家」
...本来は貴族的な事なんだ...
太宰治 「朝」
...□芸術は由来貴族的なものである...
種田山頭火 「其中日記」
...彼女は貴族的な自尊心をもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ある者は特権者のために貴族的な旧館を建て直そうとし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然し唐代の科擧は其方法が矢張依然として貴族的なりしが...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...自然と備(そなわ)る貴族的なる形の端麗...
永井荷風 「妾宅」
...彼の貴族的なる権力感情の発翔(はっしょう)から...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...〈シネラリヤ〉へ集ってくる最も貴族的な青年たちですら...
久生十蘭 「金狼」
...貴族的な義務からくる媚態(びたい)をおびて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...自分の血統に対するある貴族的な関心を抱かせられる人は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...もしその貴族的な御衣裳が気にならないなら……」「まあまあ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...アントニーと云う貴族的な...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...貴族的な、血色のよい、品のある顔立であった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...その頸のほそいのがいかにも貴族的な香気をあたへました...
室生犀星 「ザボンの実る木のもとに」
...これに対し貴族的なものは...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...彼もどこか貴族的な美男型の容貌をそなえているが...
吉川英治 「親鸞」
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