...いたずらにやった鼠がお目に留まって貴僧(あなた)に望まれて行けば何より……」と...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...貴僧の法力(ほうりき)で抑えられるのが一番恐ろしい...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...殘(のこ)るは貴僧(こなた)に行(おこな)うて貰(もら)ふ神聖(しんせい)な式(しき)ばかり...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...貴僧の手によって...
直木三十五 「南国太平記」
...そもそも貴僧はいずれのお方に候や...
中里介山 「大菩薩峠」
...つまり、机竜之助というものがああなったのは、宇津木を殺した時から始まるのか、或いはそれ以前に原因があったのか、その来(きた)るところを、もう少し立入って知りたかったのが、貴僧の話で、どうやら要領を得たような感じがする……」その時に、以前の雲衲の一人は、長い火箸で燼(もえさし)の火をあやしながら、「左様でございますよ、天性あの人はああいう人でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...貴僧も姿は沙門、語は在家の語なるに付けて、かの烏鶏が思い出さると、やり込められて、善法比丘無言で立ち去ったとある...
南方熊楠 「十二支考」
...「寔(まこと)に唐突(とうとつ)だが、当寺の客、伊勢守どのには、まだ御逗留であろうか」「御滞在でござるが、何か……?」「されば、貴僧を通じて、お願いの儀があって参ったが」「先日、伊勢どのから足を運ばれて、もう御昵懇(ごじっこん)のあいだだから、何も御遠慮には及びますまい...
吉川英治 「剣の四君子」
...貴僧にこう申すようには云えぬのでござった...
吉川英治 「剣の四君子」
...貴僧なりと伺うているが...
吉川英治 「私本太平記」
...貴僧からもお礼をのべねば相すむまい」「なるほど...
吉川英治 「私本太平記」
...「それがしの器量ではもう貴僧との折合いは見出し得ぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...貴僧もよく御承知のある黒田官兵衛どのともう一応...
吉川英治 「新書太閤記」
...貴僧としても将来の大を約しておかれるものではないか」などという彼一箇の利にわたることをも露骨にほのめかした...
吉川英治 「新書太閤記」
...貴僧は』『赤穂表の遠林寺の祐海(ゆうかい)にござります』『オオ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...心蓮が、疲れを訴えて、一宿のおゆるしを賜われまいかと乞うと、「はい、それは承知しましたが、ただ今、頻りに猛々しい犬の声がしたのは、貴僧の姿を見て、野良犬でも吠えたのですか」「いえ、その犬ならば、今、当寺から駈け出して行った山伏の飼犬らしゅうございます」「山伏が」「さようです、刃(やいば)を持って」「はてな?」「恐い血相でござりました」寺僧は、そう聞くと、あわてて奥へ駈けて行った...
吉川英治 「親鸞」
...貴僧から神祭の大事をうけたまわろうとは思わなかった」「いやどうも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...貴僧に一任するといたそう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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