...貴人には礼を言わなければならない...
...貴人のお宅にお呼ばれすることはめったにない...
...彼女は大学の先生方と貴人として交流している...
...彼が貴人として認められるためには、まず学歴を見直さなければならない...
...彼は貴人の生まれでありながら、決して生意気な態度をとることはない...
...恩人なる貴人(あてびと)の思ひ給はん程奈何(いかゞ)なるべきといふ事なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...果物は珍らしい程大きな紅い柿で華やかな昔を語る貴人の間に引締つた色を輝かせてゐた...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...富める貴人の場合は必ず屍体をプリゴネと称する薬草液に浸し...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...又山の雪を見ては隠岐から還幸された天皇を偲んで 御厨の浜より上りましたりし貴人の如き山の雪かな とも詠まれてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...彼は或る貴人の注文に従つて...
牧野信一 「凩日記」
...色黒な小柄な貴人とを思い比べて見ることさえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...また其が貴人の屍體であツたとしても...
三島霜川 「解剖室」
...此厄は世々の貴人大官碩學(せきがく)鴻儒(こうじゆ)及至諸藝術の聞人と雖(いへども)免れぬのである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...路(みち)行く貴人に艶(えん)なる詞(ことば)を送り...
柳田国男 「木綿以前の事」
...昔の貴人(きじん)の用ひた正しい和(やはら)いだ仏蘭西(フランス)語は独り此(この)地に丈(だけ)行はれて居て...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...阿片宿は貴人向のものでないだけに粗末な家で...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...「貴人の前へ出るに...
吉川英治 「剣の四君子」
...貴人(きじん)の微行(びこう)でも迎(むか)えるように...
吉川英治 「神州天馬侠」
...実はてまえも、いささか誇りといたす愛馬で、南部(なんぶ)の馬商人(あきんど)が、京の貴人へ、高値に売るとて、都へ曳いて上るのを、強(た)って所望いたしたものにございまする...
吉川英治 「新書太閤記」
...厄介な敗亡の貴人を...
吉川英治 「新書太閤記」
...貴人にたいする作法どおり...
吉川英治 「新書太閤記」
...金鶏(きんけい)の羽ネで飾られた貴人の冠(かんむり)といい珍珠(ちんしゅ)の履(くつ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「かような貴人のおん前に召されまして...
吉川英治 「親鸞」
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