...貴人には礼を言わなければならない...
...貴人のお宅にお呼ばれすることはめったにない...
...彼女は大学の先生方と貴人として交流している...
...彼が貴人として認められるためには、まず学歴を見直さなければならない...
...彼は貴人の生まれでありながら、決して生意気な態度をとることはない...
...車上の貴人(あてびと)は我に字を識り書を讀むことを教へしめ給ひしなれ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...すぐお出ましになります」紫の袍(ほう)を著た貴人が侍臣に取り巻かれて宮門の方から出てきた...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...有体にいへば唯だ台閣の気象に富める一種の貴人たるに過ぎず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...あるいは淑女にとり巻かれるヴェニスの貴人のように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やがて扉を引開けて例の貴人の相を悠然と廊下へ突き出し...
久生十蘭 「魔都」
...彼は或る貴人の注文に従つて...
牧野信一 「凩日記」
...また其が貴人の屍體であツたとしても...
三島霜川 「解剖室」
...貴人の頭上に宝冠を戴くごとく希有(けう)の動物の頭にかかる貴重物を授くと信じたからで...
南方熊楠 「十二支考」
...この気高(けだか)い貴人に対しては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貴人の体面はくずさないが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...生きていた間は高い貴人たちに愛される運命を持った人が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...富豪貴人たちはそこで...
夢野久作 「狂人は笑う」
...貴人の自動車を追いかけたあとで...
夢野久作 「塵」
...貴人に指し示しつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...加賀の藩のさる貴人というふれ込みで...
吉川英治 「江戸三国志」
...貴人にもいろいろあるわ...
吉川英治 「私本太平記」
...貴人の名分にとらわれて...
吉川英治 「新書太閤記」
...佐渡島右近、村山左近、北野小太夫、幾島丹後守、杉山主殿(とのも)などとまるで男のような芸名をつけた遊女あがりの者が、男扮装(おとこいでたち)で、貴人の邸へも、出入りするのを見かけられるのも、近ごろの現象だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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