...貴人には礼を言わなければならない...
...貴人のお宅にお呼ばれすることはめったにない...
...彼女は大学の先生方と貴人として交流している...
...彼が貴人として認められるためには、まず学歴を見直さなければならない...
...彼は貴人の生まれでありながら、決して生意気な態度をとることはない...
...人々齡(よはひ)四十の上を一つ二つ踰(こ)えたる貴人の驚怖のあまりに氣を喪(うしな)はんとしたるを助け出だしき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...貴人(あてびと)と知らで参らす雪の宿之兮(しけい)冬籠燈光虱の眼(まなこ)を射る蕪村夏の暮煙草の虫の咄(はな)し聞く重厚星合のそれにはあらじ夜這星(よばいぼし)左綱のごとく...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...貴人に応対する場合の慇懃(いんぎん)な姿勢を取った...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ある貴人は余に云へり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...あるいは淑女にとり巻かれるヴェニスの貴人のように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...固(もと)より貴人の前に面すべき身分にあらず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...本国は退屈ですし……」貴人がささやいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...ただ艶(えん)で貴人らしくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お婆さんは身分の高い人らしく貴人の方々の噂をしてゐられた...
室生犀星 「京洛日記」
...御先方貴人に候へばはやく承度候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又幾多の貴人を診した榛軒の記録中に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...神の御輿(みこし)とか貴人の手輿(てこし)とかになると...
柳田国男 「母の手毬歌」
...一度筆を執(と)れば貴人の名をも諱まなかったのであります...
柳田國男 「名字の話」
...貴人の御身として...
吉川英治 「江戸三国志」
...貴人(きじん)の僧(そう)をさそいだしていったのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「無事是貴人(ぶじこれきじん)」と賛語(さんご)してある...
吉川英治 「新書太閤記」
...何となく貴人の空気と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...)これがこの年の正月の参賀にフロイスの見た貴人たちの最後であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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