...物好きすぎるから嫁にも貰い手がなくて...
海野十三 「千早館の迷路」
...貰ってもしようがないと貰い手もない時節であるから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...何処(どこ)か好い貰い手があれば呈(あ)げたいものというので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...栃の木は貰い手があればただでもくれたい位なものになっているのですから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...縁付けようと思っても中々貰い手がなかったし...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...誰も貰い手がない...
夏目漱石 「創作家の態度」
...「女もあの通り黒いのです」「それでよく貰い手があるね」「だって一国中(いっこくじゅう)ことごとく黒いのだから仕方がありません」「因果(いんが)だね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あれじゃ江戸中に貰い手もあるまい」「あっしは親分」八五郎はニヤリニヤリとほろ苦い笑いを見せます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親切な貰い手があれば一番いいのである...
林芙美子 「河沙魚」
...産み月近くには、二人ばかり貰い手の口もあったのだけれど、いざ生れて、猿っこのような赤ん坊を見せられると、二人の貰い手は、もっと器量のいい子供をと云うことになったのであろう...
林芙美子 「河沙魚」
...このまま誰も貰い手がないとなると...
林芙美子 「河沙魚」
...こうした不幸な子供の貰い手には...
林芙美子 「河沙魚」
...あんな赤ん坊に貰い手はないとあきらめるより仕方がないのだ……...
林芙美子 「河沙魚」
...貰い手がつくまで...
林芙美子 「河沙魚」
...無代(ただ)でも貰い手がないような時期でしたから...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...あの百合香なあ、あいつ、三年ほど前に、亭主に先だたれて、後家(ごけ)暮しをしとったが、今度、願ってもないええところから、貰い手がついた...
火野葦平 「花と龍」
...真紀 貰い手があればねえ...
森本薫 「みごとな女」
...こればっかりは貰い手がないので...
夢野久作 「二重心臓」
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