...自ら主張することの畢竟自ら責める所以であることを感ぜざるを得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...可愛いゝ娘の肉体を責める位は当然の事と思つてゐました...
伊藤野枝 「白痴の母」
...幸子や本家を責めるよりも先ず自分の軽率を責めなければならなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼から通帳を預かっていた庸太郎を責める気にもなれなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...私の心情を責める人があるとすれば...
豊島与志雄 「鴨猟」
...何一つ青江を責めるもののないのに却って不安になり...
豊田三郎 「リラの手紙」
...妻の無作法を責めると...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...荒々しく責める声が聞える...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そう自分ばかり責めるのは...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...いちがいに責めるわけにはゆかないわ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いくらか責めるやうに私を御覽になつたあなたの目を私はふと思ひ出します...
水野仙子 「道」
...けしからぬことをあそばします」と責めるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これに由(よ)って祖先の軽慮は責めることはできぬ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...女房が彼と話をしたのを責めるといって...
柳田国男 「山の人生」
...「富三郎だけを責めるのは間違いだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...あなたを責めるの意味ではありませぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...この身を責めるのじゃな」「責めます! 弦之丞様...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ひとり自分を責めるような色があった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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