...異端説を主張するのをひどく責めるようになりました...
石原純 「ガリレオ・ガリレイ」
...吾々が貴様を責めるのも...
泉鏡花 「海城発電」
...所天(をつと)を責めるに最もいい口實を得たと云はぬばかりの權幕だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...意志の疎通を缺いたのを今更ら責めるのではないから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...出せと責めるのが聞えるのです……」その男が声をつまらせると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...病人をつかまえて『なぜ知らせなかった』と責めるわけにはまいりませんよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ヨブの短慮を責める...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたしはこゝに寫眞班と稱する新聞社員の暴行を責めるのではない...
永井荷風 「十年振」
...人の罪を責めるのは結構なことでございますけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうしてかうなるのもあなたが悪いのだと私を責めることもあつた...
長塚節 「隣室の客」
...しかし彼女は夫の虚偽を責めるよりもむしろ夫の淡泊(たんぱく)でないのを恨(うら)んだ...
夏目漱石 「明暗」
...責めるわけにはいかないのだ――闇太郎の...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...自らきびしく責める気持を経験した...
室生犀星 「津の国人」
...余所の人のしたと云う罪咎(とが)を責めるには...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...」さう思ふと彼は妻を責める氣持ちがなくなつた許りではなく彼は妻に逢つて...
横光利一 「悲しみの代價」
...良心は弦之丞にそれを責める...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ぼくは自分を責めるが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...私は自分の努力の不足を責める代わりに...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
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