...手をゆるめずに責めるのだと云う事です...
芥川龍之介 「妖婆」
...倭文子を責める武器としているのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...彼女を責めるように光っているのを見た時...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...自分を責める気持にさえなっていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...病人をつかまえて『なぜ知らせなかった』と責めるわけにはまいりませんよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ヨブの短慮を責める...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無慈悲残忍の一本槍(いっぽんやり)で竜之助を責めるわけにはゆかないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...立つ前に嫁を貰(もら)って人格を作ってけって責めるから...
夏目漱石 「虞美人草」
...満更(まんざら)母ばかり責める気にもなれなかった...
夏目漱石 「こころ」
...しかし彼女は夫の虚偽を責めるよりもむしろ夫の淡泊(たんぱく)でないのを恨(うら)んだ...
夏目漱石 「明暗」
...なお起きろと責めるのは気に食わんものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「私をまだそんなふうにも責めるのだね」源氏は微笑(ほほえ)みながらも涙ぐんでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自らきびしく責める気持を経験した...
室生犀星 「津の国人」
...彼がその道から去ったことを責めるのであった...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...すべて強奪されてしまったことではございませんか」まるで良人の落度でも責めるように...
吉川英治 「新・水滸伝」
...話せ話せと責めるのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...兄を責めるとか諫(いさ)めるとかいうようなことはみじんも忘れ果てて...
吉川英治 「親鸞」
...(お千絵を不幸に墜(おと)してもよいのか!)と責める声がする...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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