...人情などいふものでひし/\と責めるのです...
伊藤野枝 「書簡 木村荘太宛」
...経験と神学と常識とを以(もっ)てヨブを責める...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...彼を責める訳にも行かないだろう...
海野十三 「地球発狂事件」
...出せと責めるのが聞えるのです……」その男が声をつまらせると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...仕事を渡さねばならない相手の怒つた表情や、家族の者たちの当惑した顔が浮んで来て、私を責めるが、私は素知らぬ風を装つて、しかし、気弱くそつぽを向いてゐる...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...弱い魂を責めるわけにはいくまい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...忘れるともなく忘れかけていたことを責めるかのように...
豊島与志雄 「白藤」
...助手の一人が幽かな笑聲を立てたのを責めるやうにぢつと見詰めた...
南部修太郎 「疑惑」
...」と責めるがごとくに...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...グレゴールの部屋の掃除は妹にまかせておかなかったというので母親を責めるし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...そんな私をあたかも責めるかのやうに...
堀辰雄 「手紙」
...我身を責めるように「響く」と云うのを...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...(a)それ〔わたしの判断〕はむしろ自分を責める...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私たちは強ちこの事を責めるわけにゆかない...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...女房が彼と話をしたのを責めるといって...
柳田国男 「山の人生」
...彼がその道から去ったことを責めるのであった...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...一概に彼の心事を責めるのもどうでしょうか...
吉川英治 「江戸三国志」
...万吉を責めるように...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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