...貫目を引きつつ、膝のめりやすを溢出(はみだ)させて、「まるで、こりゃ値になりませんぞ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...金庫内に陳列されてある模樣は不明であるけれども、水素原子を單位としてはかれば、その貫目は若干、電子はあるかゞ判然してゐるのみならず、金庫外の商品に相當する電子が、幾何あるかも推定される...
長岡半太郎 「物理學革新の一つの尖端」
...その妹の十一貫目の婆さんは...
夏目漱石 「自転車日記」
...十五貫目以上もあらうと云ふわが肉(にく)に...
夏目漱石 「それから」
...十五貫目以上もあろうと云うわが肉に...
夏目漱石 「それから」
...「まア、聴け、井上、親同士の争、――それもこの稲富喜三郎は、ありようは心に掛けて居るのでない」「何?」「第一、この九月十三日の砲術試合に、俺は出る気は毛頭ないのだ」「――――」「俺の望みは外にある、それも追って言おう、が、井上、貴公は江州鍛冶の名家に生れ、鉄砲鍛冶の父祖の衣鉢を継いで、五貫目玉、五十丁撃の大筒を作り上げた筈だ」「――――」「俺は忍びの者を江州に入れて、何も彼も探っている...
野村胡堂 「江戸の火術」
...五貫目玉を発射した後で...
野村胡堂 「江戸の火術」
...精々十二三貫目ぐらい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの二三十貫目もある箱を手摺の上へ乘つけるのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その時は一つ三貫目はあったということで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...七尺はありましたよ」「目方は?」「五貫目もあるでせう」それでは女子供には相當の荷物です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とても五貫目もある小判の柱を盜める筈はない」「お角が人に頼んで盜ませたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...千両箱が一つ五貫目あるとしても三万両で百五十貫だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私のおっぱいが一貫目もあるほど重い...
林芙美子 「新版 放浪記」
...八貫目ばかり荷にしてテンバという山案内に背負わせ...
久生十蘭 「新西遊記」
...名取のリユツク・サツクには、炭二貫目、石油缶を二つぎりにした火鉢二ツ、それに餅一臼は入つて居るだらう...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...又「文化二丑年五月十六日より銀四貫目」とある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...確かに貫目はあったが...
山本笑月 「明治世相百話」
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