...重さが唯ツた一貫目――「ハウンド」で厶(ござ)るが凄まじいお笑草だ子...
内田魯庵 「犬物語」
...笠を被った田舎娘の白い顔や雨に濡れた茶の芽を貫目にかけて筵にあける男の顔や...
田山花袋 「新茶のかおり」
...だが、危ねえもんだなあ、あいつ、あれで分別盛り、べつだん高上りをしているわけでもないが、四十八貫目の泥棒は骨だろう、あいつも小力(こぢから)はありそうだが、四十八貫目では、ちょっと持ち出せまい、危ねえものだテ……」主膳は、憮然(ぶぜん)として、七兵衛の立去ったあとを見ていると、七兵衛が立去る時に合羽の裾で揺れた牡丹の葉が、まだ一生懸命に首を振っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...八貫目の釜を背負い歩くということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...首尾よく五貫目玉五十丁撃に成功すれば...
野村胡堂 「江戸の火術」
...五貫目玉を五十丁の遠方まで撃ち込む...
野村胡堂 「江戸の火術」
...「おッ、当った、五貫目玉は、首尾よく五十丁先の的を撃ち貫いたぞッ」踊り上って喜ぶ喜三郎、繁代はそれに目もくれず、「井上様、ご無事で――」大筒に這い寄って、尾栓に括られたまま、何んの怪我も無かった井上半十郎に縋り付きます...
野村胡堂 「江戸の火術」
...十貫目の荷物を背負つては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風袋(ふうたい)を加えると一つ五貫目は下りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...千兩箱が一つ五貫目あるとしても三萬兩で百五十貫だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一貫目から二貫目そこ/\で振つて見たところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...石臼は七八貫目もあるぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...羽織に包んだ澤庵石の十貫目もありさうなのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五貫目玉の五十町射ちは覚束なかろうと...
久生十蘭 「ひどい煙」
...我々のは恥かしくて何貫目ありますなどと人様には云えませんよ...
火野葦平 「糞尿譚」
...その重さは一個がほぼ十貫目内外である...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...由良之助でも松王でも貫目十分...
山本笑月 「明治世相百話」
...貨幣となっているものだのを合せておよそ何貫目というかねが一度に失われてしまったのだという...
吉川英治 「宮本武蔵」
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