...御一新(ごいっしん)後大阪府の貫属(かんぞく)となって江戸堀(ぼり)に住んでいた...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...その日をもって邦夷は開拓使貫属に任ぜられた...
本庄陸男 「石狩川」
...したがって彼ら家臣の一団も貫属として...
本庄陸男 「石狩川」
...われらの主君を開拓使の貫属とはなにごとでござる」「うん」「玉目三郎を死におもむかせたとは申されぬ...
本庄陸男 「石狩川」
...そこへ阿賀妻は開拓使貫属の資格でやって来た...
本庄陸男 「石狩川」
...「受付けはどこか?」「――――」「開拓使貫属としてお届けにまいった――」と彼は追っかけて名乗った...
本庄陸男 「石狩川」
...彼は小さい声で「開拓使貫属――」とつぶやきながら衝立(ついたて)のあちらに消えた...
本庄陸男 「石狩川」
...「開拓使貫属――」と...
本庄陸男 「石狩川」
...「開拓使貫属」と阿賀妻は繰りかえした...
本庄陸男 「石狩川」
...「ほほう――おもしろい、開拓使貫属とは、かく云う開拓使権中主典たる鈴木隆助、只今(ただいま)はじめてうけたまわった、見受けたところ、おぬしはアイノの家臣ででもあるのか、大名の居らんところには家臣団も居らんはずじゃが――蝦夷人の大名があったや否やについては一向に存じとらんが、おぬしらどうじゃ? 太政官のお達しにその様なことが見えたかな、とんと存ぜんな、降伏人どもは除族されとる、従ってあそこには貫属があろうわけはないぞ、はッはッは――自体そなたはどこから見えられた? 気狂いの、謀叛人(むほんにん)の、あの丸山作楽の、おぬしもその手下ででもあろう、同じくぬけぬけしい粗忽(そこつ)ものじゃわ、開拓使の本拠へ、白昼、事もあろうに、その開拓使をかたって迷いこみなさった、芝の山内に棲(す)んどるちゅう狸にしては、これはちと迂濶(うかつ)すぎる、まことに、見るからに田舎ものじゃ、おい」しかし下役のものは動かなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...当時磐の身分は「静岡県貫属士族」で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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