...若し此書を貫く根本精神が多少なりとも生きてゐるならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...これは彼の一生を貫く悲痛なる懸案であつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...これを實行し貫く性格の根強さを缺くとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...一生を貫く内面の要求ではなくて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...併し全體を貫く態度の問題として見れば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...神居山脈を貫く処に神居古潭(かむいこたん)あり...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...久兵衛には青ざし五貫くれた...
田中貢太郎 「雁」
...雨間を貫く日光の楽しさ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一筋のゆるがざる鋼線でもって貫くことのできる唯一この媒介となることを...
中井正一 「大会を終りて」
...貫くものは道徳への意志であるというのである...
中井正一 「美学入門」
...人の世と天使の世界を貫く沈黙...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...私の心臓を刺し貫くような気がする――」恥を言わなければ解らんが...
野村胡堂 「死の予告」
...傷は背後から胸へ突き貫くほど深いものだ――多分...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...意気地(いきじ)を貫くという事がどれほど至難であり...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...その文章の行間を貫く気魄において...
宮本百合子 「現代の主題」
...それを貫くためには...
森鴎外 「蛇」
...東大門から西大門へ貫く鍾路の大通りを歩めば...
柳宗悦 「全羅紀行」
...まだ十六貫くらいはあると思う...
山本周五郎 「青べか物語」
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