...併し全體を貫く態度の問題として見れば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...我等夫婦が素願を貫くの道なりと信じて動かざるなり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...大河の貫く支那北部は...
高木敏雄 「比較神話学」
...全人類を貫く「愛と信実」の表現に苦闘している様子であります...
太宰治 「三月三十日」
...□古典に就いて自然性千載不易――(貫くもの)┐時代性├歴史的展開一時流行――(移るもの)┘□万物此一点にあつまる...
種田山頭火 「其中日記」
...哲学の歴史の凡てを貫く...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...マルクス主義的な(厳密な意味に於ける)社会科学は諸社会現象を貫く内容的実体的な本質を組織する...
戸坂潤 「辞典」
...泌透る樣にこゝろを刺貫くものをもつてゐた...
中井正一 「雪」
...スピノザを貫く数学性よりはじめて...
中井正一 「リズムの構造」
...其會得がつきたらば隨分おもう事は貫くが宜けれど...
一葉 「暗夜」
...臍(ほぞ)を噬(か)んでいる胸元を貫くような午砲(ごほう)の響(ひびき)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...自分の知るあらゆる難病の不吉なる病名が私の精神を貫く白熱の炎のように閃いた...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...殊にこのミシガン州を貫くディクシイ国道の一角には恐怖の旋風が舞い立っている最中である...
牧逸馬 「双面獣」
...天地を貫くフラツシユに昏倒する...
牧野信一 「読書と生活」
...すなわち歴史を離れるのではなくかえって歴史の中において歴史を貫く絶対性は...
三木清 「親鸞」
...「世界は永遠を貫くものであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同君の焼物はそれに適し同君の意志はそれを貫くだろう...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...新憲法を貫く根本精神の一つの現はれといひ得るのである...
山浦貫一 「新憲法の解説」
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