...これを實行し貫く性格の根強さを缺くとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...私達を貫く本能の力強さ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その姿が真の闇暗(くらやみ)の隧道の天井を貫くばかり...
泉鏡花 「遺稿」
...彼女の政策を貫く大綱であるところの...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...作を貫く線と、それから作の周囲にあるひろい宇宙と、それを常に念頭に入れて置いて、そして図を構へて行く...
田山録弥 「小説新論」
...社会学は今や社会の歴史的内容を歴史的原理を以て貫く代りに...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一切の文化領域を貫く認識とそれに必要なカテゴリーの秩序や観念の秩序の検討のことだ...
戸坂潤 「読書法」
...本書は『数学教育の根本問題』や『数学史研究』『数学教育史』を貫く根本精神の顕揚に資するために存在する...
戸坂潤 「読書法」
...芸術・哲学・科学の文化内容の一切を貫く一つの精神とでも云うべきものが...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...作品全体を貫く方面に於て...
豊島与志雄 「文学への実感について」
...ここは仏蘭西の※を縦に貫く坦々たる国有道路(ルウト・ナシォナアル)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...あなたはまたE線を繋ぎ直した赤外や紫外や緑外を超えたその他一切の地下の光線をこだわりなく貫く無絃の琴をわれ/\は自らの内に奏でることを宣言するのに...
槇村浩 「森山啓に」
...謙虚な霊を貫くのだ...
宮本百合子 「五月の空」
...それを貫くためには...
森鴎外 「蛇」
...「世界は永遠を貫くものであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やあっ」腹を貫くような掛け声と...
山本周五郎 「風流太平記」
...山の手省線の円鐶を貫く中央線のカーブが...
横光利一 「旅愁」
...気合をかけて手から放せばつばさを生じた飛龍の如く敵の胸元を射貫くという...
吉川英治 「剣難女難」
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