...わたしたちのあいだで見うけられる多くのイギリス人の旅客がどうも貫禄(かんろく)があり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「わたくし自身について」
...相手(あひて)の胸(むね)を貫(つらぬ)きました...
芥川龍之介 「藪の中」
...なにしろ二十数貫もあろうという陳さんのことですから...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...十九貫もありましたが...
田中英光 「オリンポスの果実」
...綿貫の知ってる人に道修町(どしょうまち)の薬屋の番頭(ばんと)さんあるのん幸い...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...刳貫細工物の問屋は多年の不況で...
豊島与志雄 「波多野邸」
...原美濃守がこの関所を千貫に積って知行(ちぎょう)している...
中里介山 「大菩薩峠」
...お旗本にはお旗本の貫禄があるということも...
中里介山 「大菩薩峠」
...年こそあまり違いませんが、貫禄も、威厳も、さすがに人を圧して、平次の頭は自然に下がるばかりです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伽羅(きやら)大盡の貫兵衞の背後(うしろ)に隱れたりしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...突つかひ棒が外(はづ)れたから何十貫といふ蓋が落ちたのさ」「へエ――」さう聽いただけでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五貫目玉の五十町射ちは覚束なかろうと...
久生十蘭 「ひどい煙」
...私の体量は十一貫を超へた験しもなく...
牧野信一 「武者窓日記」
...ペトロフ両人の極めてダイナミックな社会精神と感情の活動を一貫してどこにも古風なバラライカの響となってつたわってはいない...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...綿貫ルリとは似もつかない...
三好十郎 「肌の匂い」
...同じ認識の高さでうろついている視線というものは一度合すると底まで同時に貫き合うのだ...
横光利一 「機械」
...いまはぶりも金まわりもよい羽柴秀吉(はしばひでよし)に金子(きんす)千貫(がん)で売りとばした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...一日五十貫ということでしたが」と...
吉川英治 「随筆 新平家」
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