...目前の貪婪(どんらん)に心火の限りを燃やして...
有島武郎 「或る女」
...何か安逸を貪る所業の樣に感じさせた...
石川啄木 「葬列」
...夢幻的の興味を貪(むさぼ)って居る事が多い...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...「医者は謝礼なぞ貪るべきものではない...
薄田泣菫 「茶話」
...3551.だから名譽心の強い貪慾な人間は時には非常に勤勉なことがあるが...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...貪らざるなり、偽らざるなり、驕らざるなり...
種田山頭火 「旅日記」
...後には自分一人でそれを貪り看てゐるのに堪へぬといふやうに...
田山録弥 「磯清水」
...貪欲(どんよく)な政治家どもでさえこの民族に眩惑(げんわく)される...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...貪淫惨忍なる形相(ぎょうそう)を予想したのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...一寸した細工の上の無精と一寸した貪慾とに過ぎなかったのだ...
中島敦 「南島譚」
...「おたべよ」と突慳貪(つっけんどん)にいって...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...突慳貪(つつけんどん)にいつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...安(あん)を貪(むさぼ)るがごとき輩(はい)が...
新渡戸稲造 「自警録」
...代りに開拓地の俸給を貪(むさぼ)っている...
本庄陸男 「石狩川」
...二階へ駆けあがつて眠りを貪つた...
牧野信一 「F村での春」
...次いで貪慾な人間と所得を消費してしまう人間とを比較している...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...まんまと彼らを裏切りと奢りと貪欲とに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それを見るとスペイン人の貪欲心は一層高まって来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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