...貪(むさぼ)るように...
海野十三 「空中漂流一週間」
...苛政を布き、斂收を貪る...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...たとえば猛禽(もうきん)の倨傲(きょごう)貪欲(どんよく)な面影を刻み込むときには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...桝目(ますめ)を削(けず)って金銭を貪(むさぼ)るような様子が見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて體をかがめるとその美しい顏をぐいと引き寄せて貪るやうに接吻した...
南部修太郎 「死の接吻」
...土人の案内者が屡々錢を貪つて「マグネシウム」を燃やす...
濱田耕作 「埃及雜記」
...貪慾な傲慢なものなのだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...色褪せた口は貪欲な歯によって武装されていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...今の朝鮮人が金を貪(むさぼ)ると何にも変(かわっ)たことはない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...利を貪(むさぼ)るは君子の事に非(あら)ずなんと云うことが脳(あたま)に染込(しみこ)んで...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...貪慾で卑俗で自己本位な世界から...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...」「私の父が慾深い貪慾な人間だつた事もきゝましたか?」「そんなことも薄々(うす/\)は存じてをります...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...槇はひどい空腹者の貪慾さをもつて彼女を欲しがつてゐた...
堀辰雄 「不器用な天使」
...その精神的所産までを貪婪に食いつくそうとする...
宮本百合子 「木の芽だち」
...世間一般の人はひたすら生命を貪り惜む」と曰へり...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...突(つ)っ慳貪(けんどん)に...
吉川英治 「剣難女難」
...むしろ彼らは貪欲と肉欲とのゆえに...
和辻哲郎 「享楽人」
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