...皆んな迷惑するだ」いかにも突慳貪(つっけんどん)にその声はほざかれた...
有島武郎 「星座」
...」渠は慳貪に答へて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...3551.だから名譽心の強い貪慾な人間は時には非常に勤勉なことがあるが...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...昔知らぬ若殿原に行末短き榮耀(ええう)の夢を貪らせんとて其の膏血はよも濺(そゝ)がじ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...慳貪(けんどん)に辱(はずか)しめるのもいやだったが...
徳田秋声 「縮図」
...鈍(どん)な久さんを慳貪(けんどん)に叱りつける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...貪(むさぼ)るように眺めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...物を貪(むさぼ)る時のような張りきった光が満ちていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お松は福音(ふくいん)を聞き貪(むさぼ)る如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...貪るように室内を見廻しました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ニーチェ以来人類は「貪慾」を肯定している...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...国の権を争い人の利を貪(むさ)ぼるは...
福沢諭吉 「教育の目的」
...その情死者の死体を貪り食い...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...ケチな安逸を貪る自分を...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...空気そのものからさえよろこびを吸い込もうとする貪婪さで歩き出した...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いくら彼らが貪欲でも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その貪(むさぼ)るにまかせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし成長期の児童という貪欲な肉塊のなかには...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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