...」私の貧相な名前や肩書は...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...色の淺黒い貧相な奴が...
石川啄木 「菊池君」
...貧相な樣子の家だつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...秋の日にかんかん照り附けられて乾涸(ひから)びて居る貧相な家並を見ると...
谷崎潤一郎 「秘密」
...頭髮(け)のモヂヤ/\した貧相な此(こゝ)の親方に...
徳田秋聲 「絶望」
...頬のこけた禿頭(はげあたま)の貧相な男が汚れた縞(しま)の風呂敷包を店先に並べた古本の上へ卸しながら...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...どうかしてその尖(とんが)った貧相なものにしてしまいたがる……一方はまた...
中里介山 「大菩薩峠」
...その身動きもしない先生の貧相な姿を見てゐると...
南部修太郎 「猫又先生」
...貧相な女の子の姿が...
堀辰雄 「幼年時代」
...桃輔」貧相な小男が...
正岡容 「寄席」
...場末の古本屋の親爺によく見られる夏冬ともにくすぶり返って汚い襟巻を首へ巻きつけていそうな貧相な顔の麦松は変屈者らしく...
正岡容 「寄席」
...寡黙な蒼白い貧相な憂鬱な男で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...人間としてどんなに狭く貧相な感情の種目で...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...こんな貧相な雪って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...貧相なしなびたようなとしよりで...
山本周五郎 「似而非物語」
...まだ若い貧相な男で...
山本周五郎 「思い違い物語」
...せかせかと物に追われているすがたや――およそ貧相な人間ばかりが多いことだろう...
吉川英治 「親鸞」
...心の貧しい――いわゆる貧相な人々のことである...
吉川英治 「親鸞」
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