...あの人は貧乏神にでも取り憑かれたようにいつも不幸なことばかり起こる...
...貧乏神が家に来たらどうしようかと心配している...
...今年の食費が多すぎて、貧乏神が来るかもしれない...
...「貧乏神を招く」という言葉があるように、貧乏を言い出すとどんどん貧乏になってしまう...
...昔話では貧乏神を招くときは「貧乏神さま」と呼んでおまじないを唱えたそうだ...
...貧乏神が地上におりてきたのか...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...あわれ、日本アルプスの重鎮、多士済々の穂高には、さすがの槍も三舎を避けねばなるまい、彼は穂高に対し、僅かにこれと抗すべき一、二峰派しているも、大天井や鷲羽(わしば)に向う子分は、貧乏神以下、先ず概勢はこんなもの...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...そんな名剣も貧乏神だけは何(ど)うにも出来ないものと見えて...
薄田泣菫 「茶話」
...あしらわれていますのじゃ」「貧乏神」と聞いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...貧乏神中の貧乏神として嫌われておりましてな...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは貧乏神とは全く対蹠的(たいせきてき)な大財閥が一人控えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...長者町の貧乏神と言はれたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ロマンチストの言葉―これでもか!―まだまだ……―これでもへこたれないか!―まだまだ……貧乏神がうなつて私の肩を叩いてゐるそこで笑つて私は質屋の門へ『弱き者よ汝の名は女なり』と大書した...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...菓子箱には貧乏神がいるとこぼしていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...まるで貧乏神そっくりと云う風をしているなあ...
フレデリック・ブウテ Frederic Boutet 森鴎外訳 「橋の下」
...安藤坂牛天神の境内には貧乏神を祀つた淫祠があつたと嘗て私はこの辺に住した安藤鶴夫君から聞かされたことがある...
正岡容 「巣鴨菊」
...貧乏神がくるというもののほかに...
柳田国男 「山の人生」
...その通りじゃ」「ところが貧乏神でも神様は神様……怨んだり...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...自分自身が家内中の貧乏神...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...何のために金を溜めるやらわからぬお話で……つまり貧乏神を怨み憎んで...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...前に貧乏神を悪く言うた奴ほどこの罰が非道(ひど)う当りまするようで……」「ハハハ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...貧乏神から兄貴とも親分とも頼まれる心安さ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...野郎等二人はドッチミチこの船の貧乏神に違いないんだ...
夢野久作 「幽霊と推進機」
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