...兼公はもう鞴場(ふいごば)に這入って...
伊藤左千夫 「姪子」
...鷦鷯の歌吹革(ふいご)祭の日は寒く...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...商人は鞴(ふいご)のような呼吸(いき)と同時にその屋台へ飛びこんだ...
田中貢太郎 「狢」
...すべての鞴(ふいご)一齊に熔爐二十の上に吹き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ふいご、初めの日は面白くてたまらぬ、ぶうぶうと、少年の細腕にありたけの力をしぼって、押したり引いたりした...
徳永保之助 「洪水のように」
...鞴(ふいご)のふうふういう息使い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ふいごのやうな激しい風が全身に浸みとほつて...
林芙美子 「浮雲」
...今まで椅子の中に沈み込んで鞴(ふいご)のような息づかいをしていた外務大臣は...
久生十蘭 「魔都」
...鼻がまるで鍛冶屋の(ふいご)そつくりで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...八日の鞴祭(ふいごまつり)をカジヤグンチなどという方言さえ出来た...
柳田国男 「年中行事覚書」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...筒金(つつがね)を焼く火土を築(つ)いたり吹鞴(ふいご)の手伝いなどしていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...小型のふいごやら...
吉川英治 「黒田如水」
...ふいごの火土(ほど)に転んで...
吉川英治 「私本太平記」
...(ふいご)の窓のように...
吉川英治 「親鸞」
...ふいごの前に坐っても...
吉川英治 「野槌の百」
...いきなり鞴(ふいご)のそばの火にしがみついたので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鞴(ふいご)の火にあたっている武蔵を見て...
吉川英治 「宮本武蔵」
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