...貧乏な上に病気にとりつかれたみじめなおれにあいそをつかして...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...貧乏なところから羽織といつては...
薄田泣菫 「茶話」
...貧乏なんだよ...
太宰治 「乞食学生」
...貧乏な私は金では買へないものを求めるのもよからうではないか...
種田山頭火 「其中日記」
...その他は彼と同様に貧乏な者か金に不自由な独身者ばかりだった...
豊島与志雄 「好意」
...貧乏な私に不時の以外な収入があり...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...のんきそうにして貧乏な暮らしをするとか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...濱は不漁がつゞくといふと貧乏な漁師共に懷をむしられるので網主はよく/\疲弊してしまふのだといふのであるが...
長塚節 「濱の冬」
...貧乏な旅客でも懷中にちつとの心配も要せぬ...
長塚節 「旅行に就いて」
...間もなくそれは町内の貧乏な浪人者有峰杉之助の品と聽き込んで歸つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...または貧乏な武士(さむらい)があって太るのだ...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...わたしとても貧乏なのよ)少女は二人の後について夜更の街を歩く...
原民喜 「火の唇」
...此の二三日ひどく貧乏なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...貧乏な人には病的な位に同情するんです...
三好十郎 「冒した者」
...この貧乏な瘠せおやじが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...貧乏な日本の現状で実生活と懸け離れた骨董道徳を楯にけちけちする事の非を悟り...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...貧乏な戸田藩では...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...この胴まわりじゃ……!庭のなかAu Jardin鍬(くわ)――サクサクサク……稼ぐに追いつく貧乏なし...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
便利!手書き漢字入力検索