...併し俺の樣な貧乏人はさうは行かない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...貧乏詩人の芭蕉庵の主人が聞いていようと...
薄田泣菫 「初蛙」
...貧弱な自分一人のカで創作することの愚かしさに...
徳田秋声 「仮装人物」
...貧乏したくない時に貧乏する...
豊島与志雄 「失われた半身」
...この頃すっかり貧乏でねと...
豊島与志雄 「自由人」
...見られる通り貧乏でそのうえ不自由の身じゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...遂に貧血症のことだらうか?...
中原中也 「音楽と世態」
...貧(ひん)のために打(う)ち崩(くづ)されて...
夏目漱石 「門」
...藤木さんはその頃が貧窮のどん底だったが...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...おじさんは貧乏なんだね...
林芙美子 「龜さん」
...ある時村へ穢(きたな)い貧僧来るをこの寺へ泊まらせる...
南方熊楠 「十二支考」
...金持と貧乏人(a)を目の前にすると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...村の人に激しい貧富の懸隔はない...
柳宗悦 「陸中雑記」
...同じ貧苦と寒飢(かんき)の中に育てられてきた骨肉である...
吉川英治 「新書太閤記」
...やはり自分と同じような貧しい法衣(ころも)の旅人である...
吉川英治 「親鸞」
...それに貧乏でもあるし...
吉川英治 「宮本武蔵」
...国はより富みもせずより貧しくもならないであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...すべて貧乏史の續きならぬはないが...
若山牧水 「樹木とその葉」
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