...貧に迫つて泥棒をする者は見え坊だらうか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...凡(およ)そこればかりの貧弱な材料でした...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...子供が多くて貧乏らしい...
種田山頭火 「行乞記」
...隅の方に貧しくしほらしい裝ひを見せてゐたけれ共...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...研究者は貧苦を忍び...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...この貧しい、みすぼらしい一平民のことを、あの方が眞面目(まじめ)にお考へになることがあり得ようか?』と云へ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そんなことよりも第一食物などと来たら生家のそれよりも貧弱で...
牧野信一 「毒気」
...殊に飢餓や窮乏による貧民階級の多数の死亡...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...重吉は既に貧困の社会的な理由を理解していたし...
「海流」
...ケプラーは小さいドイツの諸公国領をあちこち追われて転々としてプラーグにも住んだりした――ここで有名なデンマルク貴族天文学者ティホ・デ・ブラーエの助手として貧困な生活を送り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...村の貧しげな天幕も...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...家計が貧しい時ではあり...
柳田国男 「故郷七十年」
...貧しい人間というやつは...
山本周五郎 「山彦乙女」
...貧乏ばかりさせておくからだ...
吉川英治 「三国志」
...わしは貧しい幼少と野性にめぐまれ...
吉川英治 「私本太平記」
...自分の貧しい作家生活三十年のあいだにもないことだった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...また丹女も、貧苦とたたかい、そうした世間をひがみもせず、やがての日には、必ず相別れる良人を、いかにして一日でも機嫌よく送らせることができるか、また、自分も心残りなく楽しんで暮してゆけるか、それのみに心をくだいて、一日一日を愛(いと)しんでいた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...また彼らを真実により貧しからしめるものでもない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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