...折から沈まうず月を背負うて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...一に同大学諸教授の雅量に負う所が少くない...
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...月を負うて歩いてるので...
石川啄木 「鳥影」
...おんぼといふ姉とおんもといふ妹とを一所に背負うて...
伊藤左千夫 「奈々子」
...四 千本の矢を入れて背負う武具...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...自分は伯爵に負うところはある――多大である...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...内藤伸氏は帝国美術院会員の栄職を負う...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...さだめを負うて生れた...
太宰治 「HUMAN LOST」
...カント等が如何に問題の多くをニュートンに負うているかを注目すれば足りるだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...猫を背負うとてお背中をかっかじられやせぬものを……これこれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...我々は無限の課題を負うて生れることである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...日々のきまりと好運とに負うているというだけでは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...はじめからしまいまでグッタリと眠ったまま泣声もたてない幼児を背に紐でくくって負うている...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...名にし負う一年一度の夜会主客(しゅかく)陶然(とうぜん)として歓声場裏に和気の洋々たる事春の如(ごと)し...
村井弦斎 「食道楽」
...その一身に背負うことになろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...強要したという責を負う新左が死に...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼は東京で震災でこの大火傷を負うた旨を語りつゝ峠に出た...
若山牧水 「木枯紀行」
...十一カラ風呂――光明后施浴の伝説――蒸し風呂の伝統法華寺(ほっけじ)の境内(けいだい)に光明皇后施浴(こうみょうこうごうせよく)の伝説を負うた浴室がある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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