...負うている傷の痛みよりも...
芥川龍之介 「偸盗」
...河村をソッと背負うと...
海野十三 「地球盗難」
...(左の脇腹に擦過傷(かすりきず)を一つ負うただけで...
田中貢太郎 「春心」
...その負うところを弁償さしておる」判官達の詞(ことば)が終った...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...分業に負う発展がないとしたら...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...鹿の角を澤山背負うて來る男に會うた...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...主として負う処がなくてはならぬ...
戸坂潤 「科学論」
...大衆啓蒙家としての博士の情熱はその人道主義的な経歴に負う処が少くはあるまい...
戸坂潤 「社会時評」
...その苦しみの半分を背負うだけの覚悟は...
豊島与志雄 「野ざらし」
...もし芸術上これを非とするならばその罪は大衆小説家の負うべき所だといっても差閊(さしつかえ)はないであろう...
永井荷風 「裸体談義」
...背に負うたそれぞれの荷物を保護しながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...客間の中に柱を負うて一人で坐っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は自分のする事についてあくまでも責任を負う料簡(りょうけん)ではあるが...
夏目漱石 「『東洋美術図譜』」
...愛と苦悩とを背負う孤独者たちが...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...むしろあらゆる存在を向うに廻してそれを統括するという普遍的意味を負うものとなった...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...ひとり/\べつ/″\に責任を負うのではありません...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...その地方の誰でもが背負うものでありますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...――重荷を負うて...
山本周五郎 「つばくろ」
便利!手書き漢字入力検索