...この伝説によると『自然の貞淑な娘』であるところのイルマタール(Ilmatar)が蒼い空間の中に浮び漂うていた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...彼女は古神のためには貞淑な忠実な側妾だった...
海野十三 「千早館の迷路」
...夫に対して貞淑なれと教える...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...夫人は貞淑な日本婦人である...
薄田泣菫 「茶話」
...彼女は最早や夫の破滅を享楽する残忍性を捨てゝしまって、其の本然の女らしい性質に復(かえ)り、嘗(かつ)て自分が害を加えた醜い夫の容貌に心からなる同情と憐愍(れんびん)とを注ぎながら、貞淑な妻として、また慈愛深き母として、前半生の過誤と罪悪とを償うように努めたので、茲に始めて完全な夫婦の愛が成立し、織部正は未だ経験したことのない感激に充ちた生活を送った...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...果してほんとうに貞淑な家庭婦人となることができるか否か...
徳田秋声 「仮装人物」
...貞淑な妻を裏切った不信な夫は奸悪な海蛇だ...
中島敦 「南島譚」
...貞淑な女でしたが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その上明敏貞淑な女社長として令名を天下に馳(は)せているのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それほど貞淑な妻や善良な姑は...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...『無学で貞淑な女は天才以上である』とニイチェが言っているが...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...貞淑な石井夫人として...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...貞淑なる少女を妖婦の如く...
浜尾四郎 「死者の権利」
...貞淑なる女を魔女の如くに侮辱し...
浜尾四郎 「死者の権利」
...ローマの貴族サビヌスの貞淑な夫人なども...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「貞淑な」とあるのは反語である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また(c)美しい(b)貞淑な婦人との交わりも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貞淑な妻のそれを見るだけで...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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