...召し使いに範を示す貞節なる妻であり...
江戸川乱歩 「影男」
...はじめ天和、貞享の頃、津軽半島地方に於いて、日本海岸の砂丘数里の間に植林を行ひ、もつて潮風を防ぎ、またもつて岩木川下流地方の荒蕪開拓に資した...
太宰治 「津軽」
...貞伝上人様はこのお寺を御草創なさつたのではございませんよ...
太宰治 「津軽」
...今もなお私の貞操を信じていたいからなのでしょう...
谷崎潤一郎 「鍵」
...貞之助は、女学生時代のことは自分は知らないので、欠席日数云々(うんぬん)については家内や当人に質(ただ)してからでなければ何とも申し上げられないが、少くとも自分が知ってから以後、雪子はついぞ病気らしい病気をしたことがない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...第一に年齢が貞之助より二つも上であると云うこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...貞之助は附合いの関係でいろいろの機会に花柳界へ足を蹈(ふ)み入れることがあるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...貞之助は彼等のあとに喰(く)っ着きながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...息子の貞夫が女給の百合子に惚れ...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...それはそれは貞女のおかみさんが付いているんだぜ」「それがどうしたのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いままでの貞女(ていじょ)のような私の虚勢(きょせい)が...
林芙美子 「清貧の書」
...伊勢貞丈の「安斎随筆」には「つめる」にて即ち「膚を摘み痛むるより起る詞なるべし」という意見が見えている...
穂積陳重 「法窓夜話」
...婚姻なるも不貞の惧れありというのだそうです...
横光利一 「馬車」
...中院(なかのいん)ノ貞平らは...
吉川英治 「私本太平記」
...おさらば」義貞は自分を待つ騎列の方へ...
吉川英治 「私本太平記」
...兵庫の岸もすててはるかひがしの――義貞の位置からすれば――ずっと後方にあたる生田の川口の方へむかって団々(だんだん)と突進していた...
吉川英治 「私本太平記」
...為憲、明に、貞盛と協謀し、三千余の兵を発し、恣(ほしいまゝ)に、兵庫の器仗をとり出して、戦ひを挑む...
吉川英治 「平の将門」
...ほかに貞観時代・藤原時代のものも多い...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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