...豪気な中年の男の横顔でした...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...豪気な才物だが、また一面には情にもろい、涙のある優しい人だった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...「豪気なブールゴーニュ人剣を横たえ顎髯(あごひげ)生やし跳(は)ねよブールゴーニュ人...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...豪気なもんでしたぜ...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...「金もうけをたくらんでる豪気な男だな...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...豪気なもんじゃあねえか」「成る程...
直木三十五 「南国太平記」
...飛んで火に入る夏の虫とは本当にこのこと、三百両は惜しいけれども、銭金のことは、またどこでどうして稼(かせ)ぎ出せないとも限らない、命は二つとありませんからね、せっかくだが、あきらめちまいましょうよ」「ところがねえ、お蘭さん、その辺に抜かりのあるがんりきじゃあございません、その預け先というのが、決して、どう間違っても、ばれたり、足のついたりする相手じゃあねえのですから、豪気なものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...で、豪気な、おおかめさん一家は、けちけち町湯にゆくのが業腹(ごうはら)で、白昼大門通りを異風行列で練りだすのだった...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...ただ、わたしはいう、あの豪気な、大きい心の人が、なぜその苦しみとひたむきに戦わなかったか、この人間の苦しみこそ、宗祖親鸞(しんらん)も戦って戦いぬいて、苦悩の中に救いを見出(みいだ)し大成したのではなかろうか、良致氏が外国で家庭生活をもっていたことが、かえって武子さんを小乗的(しょうじょうてき)にしてしまったのかもしれない、仏教のことばなんかつかっておかしいが、そんなふうにもおもえる...
長谷川時雨 「九条武子」
...豪気な所有者と同一地歩に立つことは出来ず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...多い神仏の内には豪気な奴もありて...
南方熊楠 「十二支考」
...いかにも昨夜(ゆうべ)忍藻に教訓していたところなどはあっぱれ豪気なように見えたが...
山田美妙 「武蔵野」
...手元が見えなくなるまで休まないというのですから豪気なもので……多分この男も一種の偏執性性格といったような素質を持った人間で御座いましたろうか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それでも自動車が後から後から押しかけて来て、立派な紳士が入れ代り立ち代り、名刺を置いては帰って行くの」「フ――ン、豪気なもんだナ...
夢野久作 「一足お先に」
...豪気な都督のことですから...
吉川英治 「三国志」
...二豪気な黄忠も、いまはどうすることもできない...
吉川英治 「三国志」
...これも豪気なるお若き天子に...
吉川英治 「私本太平記」
...楊雄さんから兄弟のお杯をいただきました石秀と申すものです」「豪気な男ぶりだの...
吉川英治 「新・水滸伝」
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