...象牙の塔から滑り落ちるやうな思ひで...
薄田泣菫 「茶話」
...象牙の塔のような高いカンヴァスの帆をはって...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...象牙の塔を出ることを忠告さえしようとする(だからこの素人はかの威された素人ではないことを注意せよ)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...入口なき象牙の塔の内に閉じ込められて了うこととなるであろう...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...晩の祈祷(きとう)に蝋燭(ろうそく)を持って象牙の塔(聖母マリア)を歌うよりも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...象牙の塔に身を隠し...
永井荷風 「虫干」
...大学は再びひっそりした真理探究の象牙の塔となった...
永井隆 「長崎の鐘」
...象牙の塔にこもって庶民を見くだし...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...仮定はないぞよ!先天的観念もないぞよ!何にもない所から組立てゝ行つて先天的観念にも合致したがね理窟が面倒になつたさ屋根みたいなものさ意識した親切は持たないがね忠告する元気があれば象牙の塔の修繕にまはさうさカウモリ傘にもたれてみてゐりやあ人は真面目にくたびれずに事業つて奴をやつて呉れらあサンチマンタリズムに迎合しなきや趣味の本質に叛くかしらつてのがまあまあ俺の問題といへば問題さ...
中原中也 「(仮定はないぞよ!)」
...象牙の塔を出でて大衆と共に戦うことに...
野村胡堂 「楽聖物語」
...象牙の塔に籠(こも)っている三浦を誘惑したように誤解したのです...
三浦環 「お蝶夫人」
...つかのまの熱と光を求めんと象牙の塔を焼きし日もあり*日本を出て来る前から...
三木清 「消息一通」
...象牙の塔において獨善的なものを書いてゐては駄目であり...
吉川英治 「折々の記」
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