...金漆木の象嵌には、職人の技術が感じられる...
...その下にさく象嵌(ざうがん)のやうな桜の花は...
芥川龍之介 「かちかち山」
...その下半分は真珠貝を象嵌した漆塗で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そうしてあらゆる膠質的(こうしつてき)浮游物で象嵌(ぞうがん)された空間の美しさである...
寺田寅彦 「柿の種」
...腰の刀をはづして目貫の象嵌にそれを流し込んでみた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...赤銅色絵(しゃくどういろえ)の文鎮(ぶんちん)は象嵌細工(ぞうがんざいく)の繊巧(せんこう)を誇れば...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...灰色に曇った空のなかに象嵌(ぞうがん)したような雪の浅間山が見えて来た...
堀辰雄 「菜穂子」
...そういう象嵌(ぞうがん)だけとり出して小さい宝匣(ばこ)に入れておく魔法もなし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岩は銀象嵌をしたやうである...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
...象嵌(ぞうがん)で版型を改めた事を言った...
森鴎外 「不苦心談」
...一面紙型を象嵌(ぞうがん)で直し...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...第二部の紙型象嵌はまだ出来ない...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...また象嵌で直されたりすることになる...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...ある時は鉄に錫の象嵌...
柳宗悦 「工藝の道」
...近頃は象嵌(ぞうがん)も試みますが図案があり来(きた)りで...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...青(せいこう)の二字が象嵌(ぞうがん)されている...
吉川英治 「三国志」
...布目象嵌(ぬのめぞうがん)の部分に金で“橘(たちばな)”の紋が入れてある...
吉川英治 「私本太平記」
...鉄地に花菖蒲(はなあやめ)の象嵌彫(ぞうがんぼり)...
吉川英治 「旗岡巡査」
...黒檀(こくたん)の木地(きじ)に青貝の象嵌(ぞうがん)がしてあるだけで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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