例文・使い方一覧でみる「豊麗な」の意味
スポンサーリンク...春の精のような豊麗な脂肪がしめやかにしみわたって行くのが目に見えた... 
有島武郎 「或る女」
...そして最後に自分にはついに与えられなかった豊麗な肌の上に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...豊麗なボリュームに...
外村繁 「澪標」
...そうして教室の窓越しに豊麗な四月の町が...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...彼はその豊麗な諧調を少しも了解しなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...科学の蜘蝶が張つた整然たるアンテナの巣よ蝟集する空中消息は豊麗な蝶々だ見上げる額に気象台の鋭角は颯爽たる意欲よああ 空に向つて垂れる氷柱（つらゝ）の先端つき刺された空は円形の青地図をひろげ見よ殺到する電波は世界の沿線を描いてゐる...
仲村渠 「気象台風景」
...豊麗な曲で演奏も悪くないが広大に過ぎて盛り上る焦点がないから一般的にはどうであろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...お喜多は豊麗な感じのする娘で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お喜多は豊麗な感じのする娘で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...徳川三百年、豊麗な、腰の丸み柔らかな、艶冶（えんや）な美女から、いつしか苦味をふくんだ凄艶（せいえん）な美女に転化している...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...あの豊麗な肉体が...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...宏大なる眺望と豊麗なる色彩はこの世のものとは思われない...
正宗白鳥 「登山趣味」
...豊麗な劇場内の一つの側壁に添うて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々（習作）」
...玉鬘の豊麗な容貌（ようぼう）が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...合唱を伴うシンフォニーとかいう風に簡単であって）しかも豊麗な内容を蔵していることにくらべたので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...敢えて豊麗な御方の肉を剥いで見ることはしばらく待とう...
吉川英治 「剣難女難」
...さらに唐宋の豊麗な詩文に対して...
和辻哲郎 「孔子」
...この本尊の雄大で豊麗な...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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