...○ 雪中の戯場(しばゐ)五穀豊熟(ごこくほうじゆく)して年(とし)の貢(みつぎ)も心易(こゝろやす)く捧(さゝ)げ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...豊熟した胸のふくらみを林檎に...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...豊熟した果実の枝を離れて地に墜つる状を描いて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...春が豊熟した頃に咲きほこるものでそんな花の肌理(きめ)の細かい滑らかな花弁に...
薄田泣菫 「独楽園」
...それを同じやうに豊熟させてゆくところに...
薄田泣菫 「独楽園」
...豊熟した稲は涼しい風になびきわたった...
田山花袋 「田舎教師」
...それが彼等に芸術に対する本格的要求の豊熟をさまたげているのだとなる...
戸坂潤 「読書法」
...『高僧伝』三に、〈迦施(かし)国白耳竜あり、毎(つね)に衆僧と約し、国内豊熟せしむ、皆信効あり、沙門ために竜舎を起す、並びに福食を設け、毎に夏坐(げざ)の訖(おわ)るに至り、竜すなわち化して一少蛇と作(な)る、両耳ことごとく白し、衆咸(みな)これ竜と識(し)る、銅盂(どうう)を以て酪を盛る、竜を中に置き、上座より下に至りてこれを行くこと遍し、すなわち化し去る、年すなわち一たび出づ、法顕また親しく見る〉...
南方熊楠 「十二支考」
...かつて稲作の豊熟をもって...
柳田国男 「海上の道」
...時としてこれを稲の豊熟の呪(まじな)いにも...
柳田国男 「海上の道」
...あるいは稲の豊熟の呪(まじない)に使われたかとも想像する...
柳田国男 「故郷七十年」
...一年の豊熟を予習せしめようとするのであって...
柳田国男 「雪国の春」
...豊熟な女の匂いが部屋いッぱいにひろがって...
吉川英治 「江戸三国志」
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