...それだのに目の前に異国情調の豊かな贅沢品(ぜいたくひん)を見ると...
有島武郎 「或る女」
...蝋燭の火に照らされた窓にもまして深い、神秘的な、豊かな、陰鬱な、人の眼を奪ふやうなものがまたとあらうか...
ボードレール 富永太郎訳 「窓」
...諸民族の会流たるユダヤ民族の豊かな運命を疑い憎み否定せざるを得ないのであるが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ことに生活の豊かな南アメリカなんか素晴らしいものだ...
永井隆 「この子を残して」
...その経済的に豊かなことは息子の服装からでも分った...
中島敦 「虎狩」
...もっと豊かな住居街で使い古した蓄音器が...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...最も想像力の豊かな人といえども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あの奔放な味わいや豊かな雅致は...
柳宗悦 「工藝の道」
...水量のやや豊かなものは...
柳田國男 「地名の研究」
...豊かなデリケエトな唇は...
山本周五郎 「青べか日記」
...豊かな生活をしている人たちと同様...
山本周五郎 「季節のない街」
...屋敷廻りには豊かな果樹園があり...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...全体に内から燃える豊かな同情に融(とけ)合つた強い色調で葡萄酒の窖(くら)に入(はひ)つて居る様な甘い温かな感を人に与へる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...いかにも豊かな温かい感じを与へる...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...しかしその豊かな才も...
吉川英治 「三国志」
...命豊かな民でのうては...
吉川英治 「新書太閤記」
...うち一つ二つのの水量は意外に豊かなものであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...文芸復興期のマドンナは豊かな肉体と優美な顔とをもって描かれているが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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