...たゞ不思議に彼は自然の風物を愛する点に於て他の児童に見ることが出来ない豊かさを持つてゐた...
相馬御風 「幽霊の足」
...その風貌に深さと味いと豊かさと気品とが備っていて...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...一種の心情の豊かさが与えられるだろう...
豊島与志雄 「北支点描」
...豊かさの感じられる(鋭さなどはその場合...
中島敦 「斗南先生」
...この豊かさを求める三造の気持が...
中島敦 「斗南先生」
...ビーナス殿の頬の豊かさも眼の涼しさも御前にはキット及ばないに違いない...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...つまりは柔軟でつよい豊かさを増すことともなってね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自然の豊かさを満喫しているし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幼な児の空想力の豊かさに感心したものであったろうか...
柳田国男 「故郷七十年」
...しかし胸のふくらみの豊かさと...
山本周五郎 「あだこ」
...ピカソの本格の追求に対してマチスの豊かさは...
横光利一 「欧洲紀行」
...人を見抜く才能の豊かさが頷けた...
横光利一 「旅愁」
...彼の留守の間に京都から得た収穫の豊かさを語っている共通の笑顔で...
横光利一 「旅愁」
...純粋な自然人としての感情の豊かさを失ったことがないのであります...
横光利一 「我等と日本」
...白茸になると純粋な上にさらに豊かさがあって...
和辻哲郎 「茸狩り」
...この心の自由さと享楽の力の豊かさとが...
和辻哲郎 「享楽人」
...その国にて集められし黄金の豊かさにより...
和辻哲郎 「鎖国」
...頬の空虚な豊かさ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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