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饗庭篁村 「木曾道中記」
...梅沢屋と云ふ休坂下(やすみざかした)の蕎麦屋へ入つた...
石川啄木 「病院の窓」
...坂下の十字路!そこを火星人の胴が...
海野十三 「火星兵団」
...五時の列車に乗り込む、名古屋へ通すつもりだつたけれど、十時頃に林五君の家庭をみだすに忍びないので、六時、坂下下車、そして藪下屋といふ宿に落ちついた、こゝは先年一泊した土地、いろ/\の事がおもいだされる...
種田山頭火 「旅日記」
...私は橋本兄妹と連れ立って淋しい通りを神楽坂下まで歩いて来た...
豊島与志雄 「運命のままに」
...団子坂下(だんござかした)から根津(ねづ)に通ずる藍染川(あゐそめがは)の如き...
永井荷風 「水 附渡船」
...坂下では菊人形が二...
夏目漱石 「三四郎」
...「小石川陸尺(ろくしやく)町(安藤坂下――今の水道町)の成瀬屋(なるせや)總右衞門といふのを親分は覺えてゐるでせうね」「陸尺町の成瀬屋總右衞門――二三年前に御府内を騷がせた大泥棒蝙蝠冠兵衞(かうもりくわんべゑ)を生捕つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...文久二年正月の坂下門(さかしたもん)事件(それと関連せる輪王(りんのう)寺擁立挙兵策・一橋擁立挙兵策など)に連座・獄死した下野(しもつけ)義徒の中心には...
服部之総 「志士と経済」
...主幕藩的公武合体運動の頭目たる首相安藤対州(たいしゅう)を襲撃した彼の坂下門(さかしたもん)事件が...
服部之総 「尊攘戦略史」
...坂下の橋のところまで来ると街はもうかなり薄暗い...
原民喜 「小さな庭」
...昇等三人の者は最後に坂下の植木屋へ立寄ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...町内の表通りの家の軒にはどこも揃いの提灯(ちょうちん)を出したが屋根と屋根との打ち続く坂下は奇麗に花々しく見えるのに...
水上滝太郎 「山の手の子」
...坂下の湯屋までの道は余り近いので...
森鴎外 「雁」
...坂下にはルンペンの立ちん坊がいて...
山本笑月 「明治世相百話」
...坂下の方へ炭俵をひいて下っていった...
横光利一 「旅愁」
...大老殺害の記憶が消えないうちに、又、坂下門に、白昼、安藤対馬守(つしまのかみ)の兇変があった...
吉川英治 「脚」
...そして下り松の辻の位置はこの坂下よりさらに幾分か低地になっているため...
吉川英治 「宮本武蔵」
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