...「あれが豊竹呂昇です...
薄田泣菫 「茶話」
...わたしはどこかここらあたりにいちばん豊富な鉱脈があるような気がする...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...寛いだ豊かな相貌を湛えていた...
鷹野つぎ 「窓」
...南面(みなみおもて)の室(へや)に豊雄をあげた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...まことにこれやこの豊葦原の瑞穂の国のありがたき風景...
種田山頭火 「松山日記」
...土手と川との間のいつも水をかぶる平地には小豆(あずき)や豆やもろこしが豊かに繁った...
田山花袋 「田舎教師」
...素敵な顔をして接吻されるために造られたかと思われるような――確にその通りでもあるのだが――豊かな小さい口をしていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...しかしそれが季節的自然現象であるだけにかなりに多彩な詩的題材を豊富に包蔵していることも事実である...
寺田寅彦 「夕凪と夕風」
...豊富な強暴な生の力があって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...音楽にたいする天分が豊かであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...豊富な海産物の利用法として魚醤油の発明に身心をなげうち...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...豊でないらしいことは問はずと知れてゐたからである...
永井荷風 「来訪者」
...お豊一人であろう――お豊の...
中里介山 「大菩薩峠」
...なるほど逃げてゆく彼らは忽(たちま)ち面をかむってあちこちから万豊を冷笑した...
牧野信一 「鬼涙村」
...けさはおKちゃんの兄が豊橋へ幹部候補生の学校で来ているのが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうした芸術的な能力も豊かである上に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...檀家(だんか)であった元小倉藩の士族が大方豊津(とよつ)へ遷(かえ)ってしまったので...
森鴎外 「独身」
...阿部豊後守(あべぶんごのかみ)がつよく否定したとて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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