...巧みな道化(どうけ)役者にも似合わない、豆蔵の緑さんは、十八の娘の様に、併し不気味な嬌羞(きょうしゅう)を示して、そこの柱につかまったまま動こうともしない...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...豆蔵のことなぞどうだっていいから...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...「この豆蔵奴(め)...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...豆蔵とお花、美人獄門の大魔術、この不思議な取合せが、酔っぱらい共を喜ばせた...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...伊豆蔵(いずくら)人形などを二人のまわりへ綺麗に列べ...
谷崎潤一郎 「少年」
...去って豆蔵(まめぞう)を覗(のぞ)いたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...脇差(わきざし)をぐいぐい呑(の)んで見せる豆蔵(まめぞう)と...
夏目漱石 「彼岸過迄」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...豆蔵(まめぞう)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...居合抜き、豆蔵の芸当、一寸法師の手踊り、と野天(のてん)芸人をいちいち立って見た上、今度は足芸と河童(かっぱ)、ろくろ首に大蛇の塩漬、といった小屋掛の見世物を覗いて、一刻(いっとき)(二時間)ばかり後には、鳥娘の絵看板の前に、持前の長(なんが)い顔を一倍長くして見とれておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...吉原の繁昌――」「そんなものじゃない」「豆蔵(まめぞう)の人寄せに言う――うんすんカルタに繻子(しゅす)の帯...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大道に出る豆蔵(まめぞう)の塁を摩して雄を争うも可なりという程では有るが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その豆蔵(まめぞう)をよこしやがって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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