...豁然として開けたる新光景の前に躍り上る喜びに溢れてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...一旦豁然(かつぜん)として万象の帰趣を悟るというごとき...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...豁然として天地玲瓏...
種田山頭火 「行乞記」
...ある豁川(たにがわ)にくると...
徳永直 「こんにゃく売り」
...ああ何といふ豁達なひびきであらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...元來氏は豁達にして腹心を披くの門戸開放家にも非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そこへ豁然と自由主義の時代が開けたのだ...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...豁然として一景象を得る...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...小野さんはなぜこう豁達(はきはき)せぬのかと思う...
夏目漱石 「虞美人草」
...十四の九三千代の兄(あに)と云ふのは寧(むし)ろ豁達な気性で...
夏目漱石 「それから」
...しかし眼界の豁(ひろ)い空間に対している津田と違って...
夏目漱石 「明暗」
...恰(あたか)も豁然(かつぜん)発明した様子で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...『尖円豁通』の問題などがその例である...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...実に豁然(かつぜん)通悟したところがあって...
三宅花圃 「藪の鶯」
...いつか豁然として道が開けて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...豁然(かつぜん)...
吉川英治 「三国志」
...豁然(かつぜん)と...
吉川英治 「私本太平記」
...行くこと数里にして豁然(かつぜん)とあたりは展(ひら)け...
吉川英治 「新書太閤記」
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