...豁然として我に返り...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...ああ何といふ豁達なひびきであらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...伊藤侯は快豁なる多血質にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そこへ豁然と自由主義の時代が開けたのだ...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...幾十個の隧道を出入して鹽山附近の高原を行くに心境頓に豁然たるを覺ゆ甲斐の國は青田の吉國(よくに)桑の國唐黍(もろこしきび)の穗につゞく國古屋氏のもとにやどる矚目二首梅の木の落葉の庭ゆ垣越しに巨摩(こま)の群嶺に雲騷ぐ見ゆこゝにして柿の梢にたゝなはる群山こめて秋の雲立つ九月一日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...十四の九三千代の兄(あに)と云ふのは寧(むし)ろ豁達な気性で...
夏目漱石 「それから」
...此兄(あに)は自分が豁達である丈に...
夏目漱石 「それから」
...さう考へられない事もないな」笹野新三郎は豁然とした樣子ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...漸く豁然(くわつぜん)とした顏になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そつと着換へる場所は無かつたでせうか――と」「それだ」平次は豁然(くわつぜん)としました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は豁然(かつぜん)として胸を叩くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...開豁が朴茂に感染れたから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...眼界が忽ち豁然(からっ)と明くなって...
二葉亭四迷 「平凡」
...巨万の富の豁達さも...
北條民雄 「独語」
...豁然(かつぜん)といま圓朝は心の壁が崩れ落ち...
正岡容 「小説 圓朝」
...豁然(かつぜん)と展(ひら)けた眼下の谷に思いがけない人家があって...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...この端と向岡との間が豁然(かつぜん)として開けて...
森鴎外 「細木香以」
...夜豁開(かっかい)せる野...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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