...その内には目のさめたやうに豁然(くわつぜん)と悟入も出来るものであります...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...一旦豁然(かつぜん)として万象の帰趣を悟るというごとき...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...真言坊主としては豁達明朗な和尚さんだ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...呀然豁(王世貞)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...伊藤侯は快豁なる多血質にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そこへ豁然と自由主義の時代が開けたのだ...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...それが花園天皇になると更に豁達であります...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...四面空蕩(くうとう)万里の層氷を建て連らねたる如く豁(ほがら)かになる...
夏目漱石 「幻影の盾」
...しかし眼界の豁(ひろ)い空間に対している津田と違って...
夏目漱石 「明暗」
...うんそうだと豁然大悟(かつぜんたいご)して...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あなたの豁谷(たに)を渡るあれだ...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...美しい那覇の市中が一望に豁けるのも嬉しい...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...巨万の富の豁達さも...
北條民雄 「独語」
...『尖円豁通』の問題などがその例である...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...第五幕開豁(かいかつ)なる土地旅人うん...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...性質もとりわけ剛毅豁達(かったつ)で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...常に固執してゐた狹い人生觀から豁然(かつぜん)と思ひを革める心地がしてくる...
吉川英治 「折々の記」
...そうですか!』ルパンが眼前に閉された垂帳(カアテン)は豁然(かつぜん)として開かれた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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