...かういふ広い場所を開豁地と云ふのだ...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...忽(たちま)ち豁然(くわつぜん)として磧(かはら)が展(ひら)けて...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...昔の名は豁旦(かったん)で...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...いま豁然(かつぜん)一笑...
太宰治 「創生記」
...呀然豁(王世貞)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一望開豁(いちぼうかいかつ)な荒野の中に...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...ああ何といふ豁達なひびきであらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...假名にしても眞名にしてもいかにも豁達で...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...天漸く朗かにして回顧豁然たり...
長塚節 「草津行」
...洞門を出るとそこには豁然として壯大な出羽の國が展開する...
長塚節 「旅の日記」
...この兄は自分が豁達であるだけに...
夏目漱石 「それから」
...平生よりは一層快豁(かいかつ)であった...
夏目漱石 「明暗」
...漸く豁然(くわつぜん)とした顏になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そっと着換える場所はなかったでしょうか――と」「それだ」平次は豁然(かつぜん)としました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...移気、開豁(はで)、軽躁(かるはずみ)、それを高潔と取違えて、意味も無い外部の美、それを内部のと混同して、愧(はず)かしいかな、文三はお勢に心を奪われていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...」項羽は豁然として覚つた...
牧野信一 「悲しき項羽」
...身を修めるとかいふやうな工夫も全くこれを否認しただ聖人の道を行へばそれで善いといふ処はよほど豁達(かったつ)な大見識で...
正岡子規 「病牀六尺」
...いつか豁然として道が開けて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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