...清冽ないろをした谿流をへだてて対岸の雪景色が一目だった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...ひそやかな谿流は眼を向けなければそれと分らない...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...谿流から水を引いて...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...谿流を選んで溯上する...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...しかもその谿流には橋がかかつてゐて...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...これらの山々の谷間を流れる三条の谿流が麓の村境ひに合して...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...二谿流の横たはる谷間を越へた森の背後がR村である...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...谿流の傍らに営まれてゐる伐木工場である...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...絶間なく響く谿流の中に際立つてほがらかに聞えるのも...
水野仙子 「道」
...そこに映る影をまちのぞんでいる風情がまざまざと響いて居りましょう? 谿流にはかげをおとす樫の梢もあるという自然の微妙なとりあわせのうれしさを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...谿流のせせらぎの上に更に白銀の滴々を走らせる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...老人は谿流の中にある大きな岩を見ていた...
山本周五郎 「似而非物語」
...崖(がけ)の下の細い谿流の近くに...
山本周五郎 「似而非物語」
...谿流に沿って道があり...
山本周五郎 「似而非物語」
...すぐ前の谿流(けいりゅう)で魚を釣ったりしている...
山本周五郎 「契りきぬ」
...谿流の音が高く爽やかに...
山本周五郎 「契りきぬ」
...遠く下の方で谿流の響が耳にはいるが...
吉江喬松 「山岳美觀」
...――加うるに、従来、漢川(かんせん)の民、戸数十万に余り、財ゆたかに糧はみち足り、四山谿流、道は嶮岨(けんそ)にして、一夫これを守れば万卒も通るを得ず、と古来からいわれておる...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索