...鉦(かね)は更(さら)に谺(こだま)して...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...道雄さん」と谺が馬鹿にして答えた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...静かな谷あいいっぱいに谺を響かせたため...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...束の間づつ喚び醒まされる波の音が次ぎ次ぎに三方から谺(こだま)して来るばかりである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...エンジンの響を晴れた大空のどこかへ微かに谺(こだま)させつつ自動車は一層速力を出して単調な一本道を行く...
宮本百合子 「女靴の跡」
...そこの谷々に谺響(こだま)しています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...何年ぶりかの谺(こだま)である...
吉川英治 「私本太平記」
...谺(こだま)し合って...
吉川英治 「私本太平記」
...谺(こだま)のような声を出して...
吉川英治 「新書太閤記」
...鉄砲の音が谺(こだま)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...それきり谺(こだま)もしないので...
吉川英治 「新書太閤記」
...こちらも谺(こだま)をかえした...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほがらかな拍手(かしわで)の音が谺(こだま)する...
吉川英治 「新書太閤記」
...水に谺(こだま)してもの凄い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...水谺(みずこだま)するどく口笛をふいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...谷谺(たにこだま)に大きく響いて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...当時の彼らの生態(なりわい)やら生き谺(こだま)がそこはかとなく心に響いてくることだった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...あの谺(こだま)を...
吉川英治 「源頼朝」
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