「谺」の意味
こだま
小説での「谺」の使い方
...結局荒野の風の谺か...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...今石膏の割れた音の谺(こだま)の様に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...風がとほくを過ぎるときに身體をかたくして 僕は手をたれてゐる家畜の眠りのまはりの夜のやうにかすかな響が僕を包んだ――僕にはどうしてもわからないどうしてあんなにいそぐのかそして或る時はしづかなのか風のことが窓をとざして僕は聞いてゐるさうして いつまでも聞いてゐると焔のゆらぎに 谺に 風はかなしく答へにやつて來る夜のなかでうたひつづける汚れた僕の分身...
立原道造 「夜に就て」
...何処か遠くで樵夫の木を伐つてゐる音があたりに谺をなして響いた...
田山録弥 「父親」
...静かな谷あいいっぱいに谺を響かせたため...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...なんの谺(こだま)もかえっては来なかった...
火野葦平 「花と龍」
...まるで谺(こだま)するように反問するものがある――殿とは何だ?彼は眼を光らしてあらあらしく家族に命ずる...
本庄陸男 「石狩川」
...敷石のきしみも窓越しの裁断機や鋸(のこ)の歌もすべての響きが工場の塀越しに消えていった―――その塀はこんなにも低かった!若いボルセヴィキの吹くコンツモールの曲はコンクリの高壁を越えてひろ/″\と谺したそれは夏の朗らかな幽囚の青空に...
槇村浩 「同志下司順吉」
...山嵐や谺の鳴物も聞こえてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
......
三好達治 「朝菜集」
...谺響(こだま)が返す幽(かす)かな吐息……幽(かす)かな冷たい...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...それきり谺(こだま)もしないので...
吉川英治 「新書太閤記」
...烈しい武者声も谺(こだま)してくる...
吉川英治 「新書太閤記」
...谺(こだま)のせいで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...雲に谺(こだま)し...
吉川英治 「源頼朝」
...わんッ猛犬のほえる谺(こだま)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あたりの杉木立にたかく谺(こだま)する...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それきり黒犬(くろ)の吠える谺(こだま)はして来なかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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