...霎時(しばし)は谺(こだま)に響きけり...
巌谷小波 「こがね丸」
...奇妙な谺(こだま)となって...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いも)昼飯はぬき・まことお彼岸入の彼岸花・よべのよい雨のなごりが笹の葉に・道がわかれて誰かきさうなもので山あざみ・レールにはさまれて菜畑もあるくらし(踏切小屋)・山ふかく谺するは岩をくだいてゐる音蛙とびだしてきてルンペンに踏み殺された・仕事は見つからない眼に蜘蛛のいとなみ・あれが草雲雀でいつまでもねむれない・旅のからだをぽり/\掻いて音がある九月廿二日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...エンジンの響を晴れた大空のどこかへ微かに谺(こだま)させつつ自動車は一層速力を出して単調な一本道を行く...
宮本百合子 「女靴の跡」
...すぐに谺響(こだま)が報の答をします...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そこの谷々に谺響(こだま)しています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...森の中からは傳説の角笛が谺して響き渡り...
吉江喬松 「山岳美觀」
...声は長坂(ちょうはん)の水に谺(こだま)し...
吉川英治 「三国志」
...谺(こだま)をよんだのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...死の谺(こだま)...
吉川英治 「私本太平記」
...弾音(たまおと)が宵の空に谺(こだま)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...見事」彼方(かなた)で谺(こだま)のように声がした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...水谺(みずこだま)するどく口笛をふいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...山に谺(こだま)をさせ...
吉川英治 「親鸞」
...敵味方大声が谺(こだま)しあうと...
吉川英治 「源頼朝」
...わんッ猛犬のほえる谺(こだま)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...谷間の谺(こだま)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ひよどりの声がけたたましく谺(こだま)を呼ぶ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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