...宗田忠七、稲村与市、設楽常八、谷津富三郎、亀井朋治、荒井嘉蔵が自宅から拘引されたのは十五日であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...沼ばかり殘して八村桃の花桃の八村とは、清水、堤臺、中野臺、吉春、谷津、五木、岩名、築比地、是れ也...
大町桂月 「春の郊外」
...その谷津へ往ったことがあった...
田中貢太郎 「火傷した神様」
...・芽ぶくより若葉する湯けむりをちこち・山路あるけば山の鴉がきてはなく四月二十一日 谷津温泉...
種田山頭火 「旅日記」
...午前中に谷津の松木一郎君を訪ねる...
種田山頭火 「旅日記」
...山の手にては四谷津の守なる芸者家町の凹地に銘酒屋七...
永井荷風 「桑中喜語」
...入谷津(いりやつ)の山曲(やまたわ)で年五十石の上りのある田地を買って小さな家を建て...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...たまさか一人で入谷津へやってくるときは...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...谷津のなぞえに砦のような三層の邸第を造営し...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...前は谷津の谷にのぞむ急斜面...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...この谷津にかような邸第の出来たことも...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...大炊介はそうして五年ぶりに入谷津の山曲へ帰着したが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...大炊介が入谷津の荒田のそばへ帰ってきたと知ると...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そんな猪が入谷津にいるとは知らなんだ...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...山曲につづく入谷津の谷戸は...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...入谷津の山端の木繁(こしげ)みの間から谷底を見おろすと...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...南伊豆の狭い海岸の天城颪の吹きまくる谷津の湯の湯船の中で女の私が乗馬訓を読まうなどとは思はなかつたとをかしいのであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...河津の谷津温泉だという...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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