...新枕(にひまくら)の樂しさを殿に讓りて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...相殘り候は諸方より來り候者共方へ三間々口づつ相讓り...
石川三四郎 「浪」
...壯觀、大箱崎に讓らず...
大町桂月 「金華山」
...『下宿屋を讓受けるのももう半月許り後の事だが...
高濱虚子 「續俳諧師」
...清盛の女が腹に生れし春宮(とうぐう)の今年(ことし)僅に三歳なるに御位を讓らせ給ふ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...なかなか讓らない...
太宰治 「知らない人」
...讓は困って立っていた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...讓は女の姉さんと云う人であろうかと思って顔をあげた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...立って来て讓の肩に双手(りょうて)を軽くかけて押えるようにした...
田中貢太郎 「蟇の血」
...この手柄は萬七に讓つてやつても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかしながらその辯明は後に讓らう...
萩原朔太郎 「青猫」
...到頭それを原價の何倍かで讓つてくれと室生にせがんだ...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...死後は遺(のこ)す可き物は何物によらず讓り渡し度く存じ居り候...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...雙方讓り合はうとしないものだから...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...壽阿彌の假名文は海録に讓つて此(こゝ)に寫さない...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...【六一】謙讓の意...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...讓渡すべからざる權利を賦與せられ...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...萬事母親讓りに出來て居る姉娘の虚心(うつかり)したのは虚心(うつかり)したままに拗(ねぢ)けて行き...
若山牧水 「一家」
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