...目に其形は認めぬけれども周圍は皆讎敵のやうな心持がしてゐる矢先にこの南京蟲が現はれた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...それに復讎(ふくしゅう)するつもりですから...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...忽ち女子が復讎したということが伝わって来て...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...また百金を七郎の讎(かたき)の家へ送ったので...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...『復讎なしにアーシオス逝けるに非ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼れは直に復讎的姿勢を取て伊藤内閣に向はむ是れ伊藤内閣の大に苦む所にして自由党の窃かに負む所なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一吾に讎あり、艨艟吼ゆる、讎はゆるすな、男兒の意氣...
夏目漱石 「從軍行」
...二天子の命ぞ、吾讎撃つは、臣子の分ぞ、遠く赴く...
夏目漱石 「從軍行」
...粲たる七斗は、御空のあなた、傲る吾讎、北方にあり...
夏目漱石 「從軍行」
...なるほどこれが伊良の復讎なのかと...
久生十蘭 「骨仏」
...蛇を身の讎(かたき)とする蛙の中にも...
南方熊楠 「十二支考」
...甲格と乙格と相嫌い悪(にく)む事寇讎(こうしゅう)のごときもある...
南方熊楠 「十二支考」
...蛇に咬まれた後讎(あだうち)がてら蛇を食いおわるを...
南方熊楠 「十二支考」
...恩讎(おんしう)両(ふた)つながら滅した今になつて...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...その復讎(ふくしゅう)が最も怖ろしいものと信じられて...
柳田国男 「海上の道」
...復讎でも考えて居るのでは無いかと...
柳田國男 「どら猫観察記」
...ことに隠形自在にして恩讎(おんしゅう)ともに常人の意表に出でた故に...
柳田国男 「山の人生」
...衛に於ては顔讎由(がんしゅうゆう)を主(やど)とせり...
和辻哲郎 「孔子」
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