...大きな護謨(ごむ)の樹の鉢植が据えてある部屋の隅に佇(たたず)みながら...
芥川龍之介 「路上」
...鉢植(はちうえ)の護謨(ごむ)の葉を遠慮なく爪でむしりながら...
芥川龍之介 「路上」
...扉のところによれよれになった護謨(ゴム)のようなものがはさまっていて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...護謨の乳首を含ましたり...
豊島与志雄 「理想の女」
...倉庫の 間にや護謨合羽(かつぱ)の反射(ひかり)だ...
中原中也 「在りし日の歌」
...地面から跳(は)ね上る護謨球(ゴムだま)のような勢いで...
夏目漱石 「行人」
...まず護謨(ゴム)を植えるための地面を借り受けるのにだいぶんな手数(てすう)と暇が要(い)る...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...外を通る護謨車(ゴムぐるま)のベルの音が二三度鳴った後(あと)から...
夏目漱石 「門」
...浅野護謨会社事務員今村謹太郎ははたで思う程あわれな存在ではなかった...
平林初之輔 「犠牲者」
...京橋の浅野護謨会社の事務所で...
平林初之輔 「犠牲者」
...ただ翌日の新聞の夕刊(朝刊の記事には間にあわなかったので)には「浅野護謨会社小使惨殺さる」という記事の標題(みだし)として「加害者は同社の事務員」と記され...
平林初之輔 「犠牲者」
...護謨樹(ごむじゆ)...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...護謨糸を弾いたように空に唸って...
牧逸馬 「運命のSOS」
...ハキダメから拾った片チンバの護謨(ごむ)靴を引きずって...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...新派悲劇みたいな姿態(ポーズ)を作って案内したから吾輩も堂々と玄関のマットの上に片跛(かたびっこ)の護謨(ゴム)靴を脱いで...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...私は何がなしにホッとしながら護謨樹(ゴムじゅ)の蔭にドッカリと腰を据えた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...ところが護謨の値段の下ったこのごろでは...
横光利一 「欧洲紀行」
...其れから植物園附近のエコノミツク・ガアデンに入(はひ)つて護謨林(ごむりん)を見た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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