...最近(さいきん)は……尤(もつと)も震災前(しんさいぜん)だが……土橋(どばし)のガード下(した)を護謨輪(ごむわ)で颯(さつ)と言(い)ふうちに...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...沼南の金紋護謨輪(ゴムわ)の抱え俥が社の前にチャンと待ってるんだからイイじゃないか...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...」商人(あきんど)は口に入れてゐた噛(しが)み護謨(ごむ)の滓(かす)をペツと床に吐き出した...
薄田泣菫 「茶話」
...疲労(タイヤ)を護謨輪(タイヤ)にもぢつた言葉の洒落らしいが...
薄田泣菫 「茶話」
...堅吉や繁やまた近所の子供等が集まってみよちゃんの護謨毬で遊んでいるのを...
豊島与志雄 「少年の死」
...先刻(さっき)まで庭で護謨風船(ゴムふうせん)を揚(あ)げて騒いでいた小供達は...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...三人はこの頃の天気を恐れてみんな護謨合羽(ゴムがっぱ)を用意していた...
夏目漱石 「初秋の一日」
...のびない護謨(ゴム)もゆとりがあって面白いと云う人を屈服させる訳には行かない...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...護謨球(ゴムだま)のように...
夏目漱石 「道草」
...それでも護謨紐(ゴムひも)のように弾力性のある二人の間柄には...
夏目漱石 「道草」
...護謨管(ゴムかん)のごとき柔かき尻尾の先が思い掛なく吾輩の口に這入る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もっとも護謨球賭戯(ラ・ブウル)なら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...現今の護謨(ゴム)を象牙(ぞうげ)に擬(ぎ)せると同じく似て非なるものなれば...
福田英子 「妾の半生涯」
...到るところ護謨(ゴム)靴に代られている...
柳宗悦 「全羅紀行」
...両側は護謨林ばかりだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...ところが護謨の値段の下ったこのごろでは...
横光利一 「欧洲紀行」
...左右の欠刻から沁み出る護謨(ごむ)液が中央に集つて落ちるのを採収夫が硝子(ガラス)の小杯(コツプ)に受けて廻るのである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ジヨホオルでの護謨(ゴム)栽培は一年の借地料が一エエカア五十銭だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??