...すべすべした護謨外套(ゴムマント)を着ていたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...下腹にあけた穴から黒い護謨の管を傳つて際限もなく濃黄色の液體の流れ落つるのを見るまでは...
石川啄木 「第十八號室より」
...沼南の金紋護謨輪(ゴムわ)の抱え俥が社の前にチャンと待ってるんだからイイじゃないか...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...刀自は護謨(ごむ)製の懐中湯たんぽを背中に入れて...
薄田泣菫 「茶話」
...護謨(ごむ)栽培家であつたのはよく世間に聞えてゐるが...
薄田泣菫 「茶話」
...濡(ぬ)れ手拭を入れた護謨(ごむ)の袋(ふくろ)をぶら提(さ)げながら...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...護謨の乳首を含ましたり...
豊島与志雄 「理想の女」
...余はどうして一番上に着た護謨合羽と羽織だけが...
夏目漱石 「三山居士」
...木皿の上には護謨毬(ゴムまり)ほどな大きな田舎饅頭(いなかまんじゅう)が一つ載(の)せてあった...
夏目漱石 「門」
...最も原始的な情緒この密林の奧ふかくにおほきな護謨(ごむ)葉樹のしげれるさまはふしぎな象の耳のやうだ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...まるで護謨のように弾きかえって...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...私と護謨靴屋さんきりだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...古いながら護謨引(ごむび)きのピカピカ光る雨外套を着ている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...護謨樹(ごむじゆ)...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...私は何がなしにホッとしながら護謨樹(ゴムじゅ)の蔭にドッカリと腰を据えた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...護謨林を香吹き抜けし士乃道(セナイミチ)士乃(セナイ)に着く...
横光利一 「欧洲紀行」
...ジヨホオルでの護謨(ゴム)栽培は一年の借地料が一エエカア五十銭だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...この箱へ細い護謨(ごむ)を巻き付けておいたのだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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