...鉢植(はちうえ)の護謨(ごむ)の葉を遠慮なく爪でむしりながら...
芥川龍之介 「路上」
...護謨(ゴム)のように強靭で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...すべすべした護謨外套(ゴムマント)を着ていたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その店のある階床(フロア)には固護謨(ゴム)製の品を山と積んだ卓子が沢山あった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...最近(さいきん)は……尤(もつと)も震災前(しんさいぜん)だが……土橋(どばし)のガード下(した)を護謨輪(ごむわ)で颯(さつ)と言(い)ふうちに...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...地べたを護謨毬(ゴムまり)か何ぞのように感じるほど...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...印度護謨(インドごむ)で出来ているに相違なかった...
谷譲次 「踊る地平線」
...ロジェル・エ・ギャレ会社製の煉香油(ねりこうゆ)で海水浴用護謨(ごむ)帽子のように固めていたことも――だが...
谷譲次 「踊る地平線」
...二台の護謨輪(ごむわ)が威勢の好い白法被(しろはっぴ)の車夫に挽(ひ)かれて音もなくだら/\坂を上って往って了うと...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...護謨(ごむ)の合羽(かつぱ)を引き掛けて表へ出た...
夏目漱石 「それから」
...浅野護謨(あさのごむ)会社事務員月給七十五円という現在の職業は...
平林初之輔 「犠牲者」
...護謨会社の一事務員である自分には...
平林初之輔 「犠牲者」
...現今の護謨(ゴム)を象牙(ぞうげ)に擬(ぎ)せると同じく似て非なるものなれば...
福田英子 「妾の半生涯」
...だから今は私は護謨毬(ゴムまり)のやうに堅く頑固(ぐわんこ)になつてる積りですよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」「何の望みでございますの?」「護謨毬(ゴムまり)から人間への最後の逆戻りの望みがね...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ハキダメから拾った片チンバの護謨(ごむ)靴を引きずって...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...馬来の文化は護謨を中心として進展しつつあることは何人も知っている...
横光利一 「欧洲紀行」
...この箱へ細い護謨(ごむ)を巻き付けておいたのだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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