...まるで空気の抜けた護謨風船(ごむふうせん)のように...
芥川龍之介 「毛利先生」
...鉢植(はちうえ)の護謨(ごむ)の葉を遠慮なく爪でむしりながら...
芥川龍之介 「路上」
...最近(さいきん)は……尤(もつと)も震災前(しんさいぜん)だが……土橋(どばし)のガード下(した)を護謨輪(ごむわ)で颯(さつ)と言(い)ふうちに...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...刀自は護謨(ごむ)製の懐中湯たんぽを背中に入れて...
薄田泣菫 「茶話」
...護謨輪(ごむわ)の奇麗な車である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼は黙って護謨毬を彼女の手に渡した...
豊島与志雄 「少年の死」
...毛糸で奇麗(きれい)に縢(かが)った護謨毬(ゴムまり)を崖下(がけした)へ落したのを...
夏目漱石 「永日小品」
...護謨(ゴム)の合羽(かっぱ)を引き掛けて表へ出た...
夏目漱石 「それから」
...新嘉坡(シンガポール)の護謨林(ゴムりん)栽培などは学生のうちすでに目論(もくろ)んで見た事がある...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...外(そと)を通(とほ)る護謨車(ごむぐるま)のベルの音(おと)が二三度(ど)鳴(な)つた後(あと)から...
夏目漱石 「門」
...古いながら護謨引(ごむび)きのピカピカ光る雨外套を着ている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...だから今は私は護謨毬(ゴムまり)のやうに堅く頑固(ぐわんこ)になつてる積りですよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...到るところ護謨(ゴム)靴に代られている...
柳宗悦 「全羅紀行」
...それより護謨(ゴム)園を見に行く...
横光利一 「欧洲紀行」
...奥田氏支配の護謨園(奥田氏とは船中の友なり)椰子と護謨の林の中の一軒家が事務所であった...
横光利一 「欧洲紀行」
...其間(そのあひだ)に近年護謨(ゴム)栽培※の流行する影響から若木(わかぎ)の護謨樹(ゴムじゆ)を植ゑた所もある...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...護謨(ごむ)の価(あたひ)も一ポンド十四五円まで暴騰したが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...その護謨紐が切れておる』『だって...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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