...亞刺比亞(アラビア)護謨(ゴム)の木(アカチア)茂りあひて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...トラカルの護謨(ゴム)の管から際限もなく流れ落つる濃黄色の液體を目撃するまでは...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...金庫の扉にはさまっていた護謨のようなものをよくよく見ると...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...一路自動車にて奥田彩坡(さいは)経営の士乃(セナイ)の護謨(ゴム)園を訪ふ...
高浜虚子 「五百五十句」
...七色の護謨風船(ごむふうせん)を飛ばして売って歩く爺(おやじ)...
田山花袋 「田舎教師」
...堅吉や繁やまた近所の子供等が集まってみよちゃんの護謨毬で遊んでいるのを...
豊島与志雄 「少年の死」
...彼は黙って護謨毬を彼女の手に渡した...
豊島与志雄 「少年の死」
...今のように護謨輪(ゴムわ)のない時分でしたから...
夏目漱石 「こころ」
...護謨輪(ゴムわ)の車を玄関へ横付にして...
夏目漱石 「それから」
...護謨球(ゴムだま)のように...
夏目漱石 「道草」
...私と護謨靴(ごむぐつ)屋さんの店きりだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「浅野護謨会社の小使を殺したのは君だろうというのだ」課長は...
平林初之輔 「犠牲者」
...(七月十九日)○ベースボールに要するものはおよそ千坪ばかりの平坦なる地面(芝生(しばふ)ならばなお善(よ)し)皮にて包みたる小球(ボール)(直径二寸ばかりにして中は護謨(ゴム)...
正岡子規 「ベースボール」
...ハキダメから拾った片チンバの護謨(ごむ)靴を引きずって...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...其間(そのあひだ)に近年護謨(ゴム)栽培※の流行する影響から若木(わかぎ)の護謨樹(ゴムじゆ)を植ゑた所もある...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一便船(びんせん)毎(ごと)に護謨(ごむ)業関係者の日本から来る者が三四人を下(くだ)らない有様だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...護謨林(ゴムりん)経営者の窃(ひそか)に憂ひて居る事は近き将来に人夫の不足する事であるが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...十二三年前に文(ふみ)の上の交(まじは)りせし同氏は今新嘉坡(シンガポウル)より五六十里奥の山にて護謨(ゴム)の栽培に従事され居(を)るよしに候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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