...代りに毒薬と護謨細工(ごむざいく)の人形とを持つて帰るやうに……...
薄田泣菫 「茶話」
...一路自動車にて奥田彩坡(さいは)経営の士乃(セナイ)の護謨(ゴム)園を訪ふ...
高浜虚子 「五百五十句」
...その疑いは護謨毬(ゴムまり)のように...
徳田秋声 「あらくれ」
...静子は護謨鞠(ゴムまり)などを持って駈け出して行くのであったが...
徳田秋声 「爛」
...死骸は護謨(ごむ)草履(ぞうり)を穿(は)いて居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...喉を切り裂いて差し込んだ護謨管から漸く弱い呼吸が通っているらしい...
豊島与志雄 「過渡人」
...彼は黙って護謨毬を彼女の手に渡した...
豊島与志雄 「少年の死」
...三人の後(あと)に随(つ)いたお延の護謨輪(ゴムわ)は...
夏目漱石 「明暗」
...袂(たもと)から買って来た護謨風船(ゴムふうせん)の達磨(だるま)を出して...
夏目漱石 「門」
...私の父は本所に小さな護謨(ゴム)工場を持っていた...
堀辰雄 「三つの挿話」
...護謨糸を弾いたように空に唸って...
牧逸馬 「運命のSOS」
...到るところ護謨(ゴム)靴に代られている...
柳宗悦 「全羅紀行」
...新派悲劇みたいな姿態(ポーズ)を作って案内したから吾輩も堂々と玄関のマットの上に片跛(かたびっこ)の護謨(ゴム)靴を脱いで...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...ところが護謨の値段の下ったこのごろでは...
横光利一 「欧洲紀行」
...その自転車乗りわが前におまへは護謨(ごむ)製の操人形(あやつり)か...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...護謨(ごむ)の価(あたひ)も一ポンド十四五円まで暴騰したが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...護謨(ゴム)の苗木は十八尺四方の中に一本を植ゑる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...この箱へ細い護謨(ごむ)を巻き付けておいたのだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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