...天譴なりなどと信ずること勿(なか)れ...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...と自分で譴(たしな)めて見る...
石川啄木 「鳥影」
...廿八日、乙巳、相模国相漠河の橋数ヶ間朽ち損ず、修理を加へらる可きの由、義村之を申す、相州、広元朝臣、善信の如き群議有り、去る建久九年、重成法師之を新造して供養を遂ぐるの日、結縁の為に、故将軍家渡御、還路に及びて御落馬有り、幾程を経ずして薨じ給ひ畢んぬ、重成法師又殃に逢ふ、旁吉事に非ず、今更強ち再興有らずと雖も、何事の有らんやの趣、一同するの旨、御前に申すの処、仰せて云ふ、故将軍の薨去は、武家の権柄を執ること二十年、官位を極めしめ給ふ後の御事なり、重成法師は、己の不義に依りて、天譴を蒙るか、全く橋建立の過に非ず、此上は一切不吉と称す可からず、彼橋有ること、二所御参詣の要路として、民庶往反の煩無し、其利一に非ず、顛倒せざる以前に、早く修復を加ふ可きの旨、仰出さると云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...譴責中は月代(さかやき)や髭を剃ることも出来ぬから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...目付支配の譴責を解いて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...之ヲ謝セントスレバ無礼不敬ヲ以テ譴責サレンヲ恐ル...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「忙ノ説」
...不勉強な生徒を譴責(けんせき)する折があった...
新渡戸稲造 「自警録」
...同人が寄り集るとその譴責やら弁解が盛んに交換されるやうになつた...
牧野信一 「若い作家と蠅」
...その隠れた事実のために恐ろしい天の譴(さとし)がしきりにあるのでございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なか/\に余を譴(せ)めんとはせず...
森鴎外 「舞姫」
...兄の敬慕する斉昭を自分は譴責(けんせき)する立場になった...
山本周五郎 「新潮記」
...どうして幕府から譴責されたか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...天譴(テンケン)ノ火裡(カリ)ニ有リ...
吉川英治 「新書太閤記」
...譴責(けんせき)の使者が行っても...
吉川英治 「新書太閤記」
...今に何か天譴(てんけん)が下るのではないかと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...天満浪人(てんまろうにん)役目不心得につきお咎(とがめ)――という不名誉な譴責(けんせき)のもとに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...同じ譴責(けんせき)をうけた人...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼の逞ましい精神が腐敗せる社会に投げつけた烈しい痛罵(つうば)譴責(けんせき)の声が...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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