...況(いは)んや天譴(てんけん)の不公平なるにも呪詛(じゆそ)の声を挙ぐる能はず...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...手嚴しく譴(たしな)めてやることがある...
石川啄木 「足跡」
...險のある眼を一層激しくして譴(たしな)める樣に言つた...
石川啄木 「鳥影」
...長官はプラトンを呼んで譴責した...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...母親そっくりという言葉が彼女にとっては怖ろしい譴責の聲とひびくと見え...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...目付支配の譴責を解いて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...之ヲ謝セントスレバ無礼不敬ヲ以テ譴責サレンヲ恐ル...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「忙ノ説」
...譴責(けんせき)を食いました……近いうちに...
久生十蘭 「あなたも私も」
...今度この県に新らしい地方総督が任命された――これは言うまでもなく、役人連を大恐慌に導く出来事で、いずれ調査が行われて、叱責だの、譴責だのという、長官が部下にふるまうところの、いろんな職責上の苦汁をなめさせられることになるのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...山陽が尾藤の家の女中に戯れて譴責せられたのが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...我子の乱行(らんぎょう)のために譴(せめ)を受けた抽斎が...
森鴎外 「渋江抽斎」
...宝暦六年に竹内式部が譴責(けんせき)され...
山本周五郎 「菊屋敷」
...藩主の譴責(けんせき)という大事に当っても隠忍することができたのに...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...鎌倉の譴責(けんせき)はのがれ得まいが」で...
吉川英治 「私本太平記」
...万々の御譴責(ごけんせき)はあるだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...どう義貞を譴責(けんせき)してみたところで始まらない...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府の譴責を受けて蟄居を命ぜられた人だということを江漢も聞いている...
吉川英治 「小説のタネ」
...邪教のうえに天譴(てんけん)をくだすべきであろう」大衆は...
吉川英治 「親鸞」
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