...羽子板を譲る規則があつたが...
芥川龍之介 「点心」
...その紹介は後(のち)の機会に譲ることにしたい...
芥川龍之介 「日本の女」
...この離籍一条は後に譲るとして先ず淡島屋の祖先について語ろう...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...真の万吉郎の方は『科学は常に偶然に一歩を譲る』といって嘲笑したいところなのだろう...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...しかしこれらの点の紹介は他の機会に譲ることにしたい...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...明るい明瞭な現実の姿に地位を譲る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...尋常では幸内が拙者に譲る気づかいもなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...長くなるから別の機会に譲る...
中村清太郎 「残雪の幻像」
...巧(たく)みなる事ラフハエルに譲る事ありとも...
夏目漱石 「草枕」
...自分の権利のうちのいくぶんかをだれかに譲ることになるのではないかという不安から...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...諸々の他の国民と国家とは傍らへ寄って彼女に道を譲るのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...高利貸といえどもこれに三舎を譲るべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...もっといい作品に譲るぜ」「さては私の弱みに付け込んで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...取り調べは史家に譲るべきだ...
水野葉舟 「言文一致」
...少分(すこし)は六年前七月の同誌に載せた「本邦における動物崇拝」なる拙文に書き置いたからそれに譲るとして...
南方熊楠 「十二支考」
...それを他人に譲るとは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姫君を母として愛する心を今になって分けてもらいたいために譲るところがあるのでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あとから来る若い年代の人たちに譲ることの恥ずかしさに...
山本周五郎 「青べか物語」
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