...治国平天下の打算的手腕に於ては源兵衛佐に譲る...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...団体間においては自己を殺して敵に位置を譲るのほかに敵を愛しようはないゆえ...
丘浅次郎 「人道の正体」
...馬越氏も止むを得ず譲る事にしたものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...具体的の話は後日に譲ると云って...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...そのほうを割愛して象徴的なものに席を譲るようになり...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...紙面の制限のためにこれまでにとどめて余事は後日に譲ることとする...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...他の機会に譲ることとする...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...両者同時に相譲るかでなければ始末のつきようはずはないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...あととりがないということです――今や天地間に自分の家を譲るべき血統の人としては...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは他の機会に譲ることとして...
野上豊一郎 「演出」
...その会話は次ぎの章に譲ることにしよう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...今では遺産をすっかり野郎に譲ることに遺言を書きかえっちまったというのさ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それは後日に譲ることとし...
松濤明 「ピークハンティングに帰れ」
...悩しき反抗はやさしき抱擁に道を譲るのである...
三木清 「語られざる哲学」
...つまり事と次第でわしに権利一切を譲るって事だなあ...
三好十郎 「冒した者」
...法律も運命の前にはいくらか席を譲ることが必要になる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大連以外の案内役を加藤君に譲るに至つた事を遺憾とせられるのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...まず養子の劉封にここは譲るべきだと思ってひかえていた...
吉川英治 「三国志」
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