...発見の功を譲るべきである...
芥川龍之介 「上海游記」
...馬琴に及ばず」と案外公平な評をしているのは馬琴が一歩譲るところがあったからだろう...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...それを譲るわけにはゆかなかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...この家を譲ることにする」慶娘は泣きだした...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...譲るべきが至当である...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...古い生活はしぜん新しい生活に席を譲るべきだとか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...クリストフはジョルジュを自分に譲るべきだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...既に与えられた紙幅を越えたのでこれらはまたの機会に譲るとして擱筆する...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...薬物や薬品の混ぜ物処理に関係する多くの重要な事実は別の機会に譲ることにしている...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...その姪(めい)のために彼は妻のかたみの着物を譲ることにした...
原民喜 「死のなかの風景」
...譲るのが自己の利益だと云ふ利己的立場からするのと...
平出修 「計画」
...ただに三舎を譲るのみならず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...法律も運命の前にはいくらか席を譲ることが必要になる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おのれの力を量らず何ものも譲るまいとがんばって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このゆたかな財産を共有財産として譲る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同年十月家督譲る...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...凍った海面が威圧的で山がちな海岸線に席を譲ることになる...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...席を譲るまいとして...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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