...馬琴に及ばず」と案外公平な評をしているのは馬琴が一歩譲るところがあったからだろう...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...家を嫡子光貞に譲るとき...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...一歩も譲ることを知らない彼女の心を...
豊島与志雄 「理想の女」
...公用向きの礼儀は後日に譲る...
中里介山 「大菩薩峠」
...家を譲る時まで空しくせられずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...山門の代表者も甘んじてそれに席を譲ることになった...
中里介山 「法然行伝」
...実力上の第一人者たるマターファに譲るつもりでいた...
中島敦 「光と風と夢」
...長くなるから別の機会に譲る...
中村清太郎 「残雪の幻像」
...この生物線の話は後に譲るとして...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...譲り得るだけは譲るべきものと思う...
新渡戸稲造 「自警録」
...そんなものを譲るって?」「どうもこうもありませんよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...今では遺産をすっかり野郎に譲ることに遺言を書きかえっちまったというのさ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それは後日に譲ることとする...
正岡子規 「病牀六尺」
...このゆたかな財産を共有財産として譲る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...正木先生に後を譲るために...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...たとい万一一方が敗けてレミヤを譲る事になったとしても...
夢野久作 「霊感!」
...子まで生ませた女を品物のように易々(いい)として他の男へ譲るという高氏も憎いし...
吉川英治 「私本太平記」
...要地を譲るな」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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