...全部をチンダルに譲ることにした...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...その紹介は後(のち)の機会に譲ることにしたい...
芥川龍之介 「日本の女」
...団体間においては自己を殺して敵に位置を譲るのほかに敵を愛しようはないゆえ...
丘浅次郎 「人道の正体」
...全体で漢文の研究はシナ人に一歩譲るような感じがしますが...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...これらの所説の哲学史的の意義については他の哲学書に譲るほかはない...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...それは別の機会に譲る事にした...
寺田寅彦 「笑い」
...之については拙稿「道徳の観念」〔本全集第四巻所収〕に譲ることにする...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...自分の権利のうちのいくぶんかをだれかに譲ることになるのではないかという不安から...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...譲るも売るもならないように...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...今では遺産をすっかり野郎に譲ることに遺言を書きかえっちまったというのさ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ただに三舎を譲るのみならず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...高利貸といえどもこれに三舎を譲るべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...正月にユズリハを飾るのは、譲るの意で、親は子に譲り、子は孫に譲り、子々孫々相襲いで一家を絶えさせんようにと祈ったものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...取り調べは史家に譲るべきだ...
水野葉舟 「言文一致」
...(a)三十五歳の御領主様(ジャンティヨム)*が二十歳になる若様に家を譲るのは早すぎます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...残りは次巻に譲ることを乞うのほかはない...
柳田国男 「海上の道」
...僕の財産の一切を妻のイッポリタに譲るという遺言書と一緒に...
夢野久作 「戦場」
...若いものに、あとを譲る...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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