...それぞれの人が上席を譲り合い...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...さっそくに家督を長子景敬に譲り...
石原純 「伊能忠敬」
...その代りに私は八千五百円を投じて割安な轢死人(れきしにん)の両腕を譲りうけ...
海野十三 「大脳手術」
...自分ら夫婦は早晩商売を若夫婦に譲り渡して...
徳田秋声 「足迹」
...兄夫婦は総てのものを彼等に譲り渡してしまつたので...
徳田秋声 「町の踊り場」
...これを解説することをばしばらく他の議論に譲り...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...喜んで菅原君をお譲りしますよ...
豊島与志雄 「自由人」
...大正七年の暮われ先考の旧居を人に譲り琴書を築地の居(しゅうきょ)に移せし時...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...内にありて席を譲り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...今かりに一歩を譲り...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...三十過ぎてより五十まではもと驢から譲り受けた年齢故...
南方熊楠 「十二支考」
...親譲りの財産があったり...
水上滝太郎 「遺産」
...「あなたはお兄様なのですからお助けください」と源氏にその杯をお譲りになるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この公領**をとうとう英仏両王家にお譲りになったあのエレオノールの父君ギヨームも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうも」「此の親譲りの五字忠吉と奉納金百五十両...
山中貞雄 「森の石松」
...人々はみな譲り合って...
吉川英治 「三国志」
...偶然だが、玄徳の一文がよくこの奇効を奏したので、城兵の随喜(ずいき)はいうまでもなく、老太守の陶謙はふたたび、「ぜひ自分に代って、徐州侯の封(ほう)を受けてもらいたい、自分には子もあるが、柔弱者で、国家の重任にたえないから――」と、玄徳へ、国譲りを迫った...
吉川英治 「三国志」
...憎き敵の手へお譲りあるとは...
吉川英治 「新書太閤記」
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