...無邊の天(てん)や無量海、底(そこ)ひも知らぬ深淵(しんえん)は憂愁の國、寂光土(じやくくわうど)、また譬ふべし、耀郷(げんえうきやう)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ものに譬ふれば火焔の蜂の巣をさながらに...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...小兒の芥子坊主にも譬ふべし...
大町桂月 「赤城山」
...人に譬ふれば、前者は小僧上りにして、後者は學校出なるべくや...
大町桂月 「久地の梅林」
...うれしさ譬ふるに物なし...
大町桂月 「常磐の山水」
...雙峰の天に聳ゆるを馬耳に譬ふるは...
大町桂月 「春の筑波山」
...しか宣んすればアカイヤの軍一齊にどよめきぬ、そを譬ふれば、絶崖のほとりの波を南風の 395襲ひて驅りて聳てる危巖めがけて打つ如し、巖はつねに波ひたる、あらしの向きに係らず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...わが見る處譬ふれば厚き毛を着る牡羊の悠然として行く如し白き羊の群わけて』195 大地は一切のものを養ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 135烈々として三倍の威力を増せり――譬ふれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...譬ふれば雪の大地にふる如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かなたアカイア軍勢はトロイア勢を防げども、數は劣れる敵軍を舟より攘ふことを得ず、トロイア勢もアカイアの陣を破りて陣營を水師の中に攻め入るを能くせず、*之を譬ふれば、 410藍光の眼(め)のアテーネー教ゆる故に一切の道に巧みの工匠の、其手用ふる準繩は、船作るべき木材を正に二つに分つごと、二軍の間(あひ)の勝敗の運は正しく相等し、かくて攻防相續き水師のほとり戰へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今譬ふれば霹靂を飛ばす天王クロニオーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...さはれ其そば衆軍は群がり寄する――譬ふれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...斯くして二人戰場をあとに屍體を水陣に、搬ぶを追ひて戰ははげしく荒ぶ、譬ふれば、 735不意に襲ひて立ち並ぶ人家を掠め、炎々の焔を揚ぐる火の如し、火光の中に散々に家は燒け落ち、吠え叫ぶあらしは更にあらび増す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...詩人詩人よ君を譬ふれば戀に醉ひぬるをとめごかあらしのうちに樂(がく)を聞きあら野のうちに花を見る...
土井晩翠 「天地有情」
...詩人よ君を譬ふれば世の罪しらぬをさなごか口には神の聲ひゞき目にはみそらの夢やどる...
土井晩翠 「天地有情」
...つらきあらしを譬ふれば陰府(よみ)なる門(かど)のきしりかも脆き...
土井晩翠 「天地有情」
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萩原朔太郎 「短歌」
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