...六週間と云うものは譫言(うわごと)ばかり云いつづけていた...
モオパッサン 秋田滋訳 「狂女」
...」分別のない譫言だ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...どこでどんな目に遭ったのか皆目分らせんのじゃ」「やはり様子が知れぬかのう」「甲虫甲虫と譫言をいうとるがのう...
海野十三 「地球盗難」
...『大亀のような甲虫がとびついてくる』などと譫言をいうとるが...
海野十三 「地球盗難」
...夢中で譫言(うわごと)を口走っている処(ところ)へ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...支那旅行の中途上海で風邪で入院してゐて譫語に「おつかさん...
小穴隆一 「二つの繪」
...一時の感情とはいえ譫言(うわごと)のような言葉に興奮して...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
......
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...譫言(うわごと)のように「すみません」を連発しながら寝返りを打って...
太宰治 「竹青」
...妙な譫語(うわごと)を口走って呻って居た...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...譫言(うわごと)のようにいう...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...ムニャというような譫言(うわごと)を発するの余裕ある先生を...
中里介山 「大菩薩峠」
...人々は珍(めずら)しがってシャクの譫言を聞きに来た...
中島敦 「狐憑」
...「さてさてその方は矛盾の譫言(たわごと)を申す奴かな...
穂積陳重 「法窓夜話」
...薬のためにああいう状態になっているときの譫語は...
宮本百合子 「寒の梅」
...抽斎は時々(じじ)譫語(せんご)した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...お前一人は殺さない……と泣きながら譫言(うわごと)を仰言(おっしゃ)ったので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...夢寐(むび)のまもなきおくるしみや折々のおん譫言(うわごと)さえ洩れ伺うておりました...
吉川英治 「私本太平記」
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