...気の毒にホームズの口からは譫言しかでないので...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...なほよく死にいたるまで譫話(うはごと)を口にせざりき...
石川啄木 「詩」
...支那旅行の中途上海で風邪で入院してゐて譫語に「おつかさん...
小穴隆一 「二つの繪」
...震顫性譫妄症(しんせんせいせんもうしょう)に罹(かか)っていたので真夏でも外套を着ており...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...妻ハ明ケ方カラ例ノ譫語ヲ始メタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ときどき譫語(うわごと)を洩(も)らすのが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「神様が逢わせて下すったのだ」と譫言(うわごと)をいう...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...人の心を迷わす彼等の譫語(たわごと)を手当り次第の人間の耳に注ぎ込んでいた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それがなければ此等の句は全然無意味な譫語に過ぎないのであらう...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...しきりに譫言をいった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「お譫言(うわごと)が...
直木三十五 「南国太平記」
...いやお絹さん」譫言(うわごと)のような声...
中里介山 「大菩薩峠」
...その後間もなくシャクは妙(みょう)な譫言(うわごと)をいうようになった...
中島敦 「狐憑」
...印度洋の暑気にやられて譫妄(せんもう)状態に陥り...
久生十蘭 「湖畔」
...「口上茶番に代候(かへそろ)例の譫言(たはこと)」とことわつてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...熱はげしくて譫語(うわごと)のみ言いしを...
森鴎外 「舞姫」
...何しに来た?」と譫言(うわごと)に言ったり...
吉川英治 「私本太平記」
...夢寐(むび)のまもなきおくるしみや折々のおん譫言(うわごと)さえ洩れ伺うておりました...
吉川英治 「私本太平記」
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