...のみならずいつもこの聖霊に捉はれないやうに警戒してゐた...
芥川龍之介 「西方の人」
...邸のまわりを厳重に警戒して居(お)れ」目賀野はそういいすてて...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...亀之介は、お末がここに勤めていることを知っていたので、常に警戒して、お末と顔を合わさないようにしていた...
海野十三 「地獄の使者」
...あのおそろしい沈黙がその場にあらわれる事を警戒して...
太宰治 「人間失格」
...それと云わずに警戒している風があった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...吾々は常識的空間概念の分析に先立って予め二つの誤解を警戒しておく必要を感じる...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...早速吾妻橋から両国橋の間を警戒して居たのです...
野村胡堂 「悪人の娘」
...あの辺を警戒して居ると...
野村胡堂 「悪人の娘」
...伊之助を警戒して居たら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...国王のいい知らせですよ」マクスグラジャ大将がちょっと警戒して女王を見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...どうして警戒してずっと避けていたのですか」灰色服の婦人のほほに少し赤みが差した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...私に対しては全く警戒していない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...あの身障者は警戒して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...警戒している風だが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...油断なく前後左右を警戒してゐます...
牧野信一 「月あかり」
...近頃この界隈で頻々と追剥があるので警戒していると...
松本泰 「緑衣の女」
...心の奥の奥で警戒していた……その図星を正木博士に指されたような気がしたので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...破格な昇進などをつねに警戒してゐた方であらう...
吉川英治 「折々の記」
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