...ある時知り合ひの男の誹譏(ひき)罪に...
薄田泣菫 「茶話」
...平家の嫡流として未練の譏(そし)りは末代(まつだい)までも逃(のが)れ給はじ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...その仲間の誰でもを褒めたとも譏つたとも理由(ワケ)の分らない噂――まあまあ噂――さうつまり噂なんだ...
中原中也 「蜻蛉」
...恩知らずの譏(そし)りあることは...
新渡戸稲造 「自警録」
...あるいは自(みずか)ら俗化(ぞっか)して理想の光明(こうみょう)が追々(おいおい)に薄(うす)らぐの譏(そし)りを受けるかも知れぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...但し念佛宗をば無間と譏つたけれど...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...又は由なき事に舅を恨み譏(そし)りて家内に風波を起し...
福沢諭吉 「女大学評論」
...世間の譏(そし)りを免(まぬか)るべからず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...世間の譏(そし)りなどばかりを気にかけ神の冥助(みょうじょ)にそむくことをすれば...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かえって二重に人から譏(そし)らせるようなものだと私は忠告もしましたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世間の人に譏(そし)られるようなことにならぬとは限らない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世間でこれからの御自身がお受けになる譏(そし)りもつらく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうかしてはるかな途(みち)を通い歩くという譏(そし)りも避け...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気のよくつく薫とを比較して譏(そし)るようなことを言う乳母(めのと)などもあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...果ては宴会とか何とか派手(はで)なことをあそばすなどとは意を得ないなどとお譏(そし)り申し上げてはいたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...田舎(いなか)の人たちの譏(そし)りを受けたりすることになっては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あれだけの容貌(きりょう)を持っておいでになりながら」などと姫君を譏(そし)って皆一所で寝てしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その自分が彼について説くことは越権の譏(そし)りを免(まぬか)れぬではなかろうか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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