...第三に吝嗇(りんしょく)の譏(そしり)さえ招いだ彼の節倹のおかげだった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...軽卒なる判断を敢てしたるの譏を...
高木敏雄 「比較神話学」
...笑ひ譏(そし)る人も漸く少くなりし頃...
高山樗牛 「瀧口入道」
...人の譏(そし)り...
高山樗牛 「瀧口入道」
...論者は善良な人々に対して不自然な誹譏(ひき)を予想するものであるといって攻撃の矢をむくいたりした...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...ポール・ルイ・クーリエの譏刺(きし)を思わするあの未来のブローの検事と育ちつつあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」かくして、譏刺(きし)、客気、悪謔(あくぎゃく)、活気と呼ばるるフランス気質、ユーモアと呼ばるるイギリス気質、善趣味と悪趣味、道理と屁理屈(へりくつ)、対話のあらゆる狂気火花、それが室(へや)の四方八方に一時に起こり乱れ合って、一種の快活な砲戦のありさまを人々の頭上に現出していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...譏謗(きぼう)の大部分は介意の価なししかるに少し気の小さな人が...
新渡戸稲造 「自警録」
...之を説かむことは遼東の豕の譏りを免れざればなり...
原勝郎 「貢院の春」
...夜郎自大の譏りを免れない...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...凡俗卑屈の譏(そしり)を免(まぬ)かれたることなれども...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...妾が烏滸(おこ)の譏(そし)りを忘れて...
福田英子 「妾の半生涯」
...世間の人に譏(そし)られるようなことにならぬとは限らない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あまりに苦々しい態度だと譏(そし)る女たちもあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...出て来たままになるよりも再び帰ることは宇治の里人にも譏(そし)らわしいことであるに違いない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮の御誠意が案外浅いものであったとお譏(そし)りするようにも言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気のよくつく薫とを比較して譏(そし)るようなことを言う乳母(めのと)などもあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その自分が彼について説くことは越権の譏(そし)りを免(まぬか)れぬではなかろうか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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