...まことに謹直でゆかしいところのある人柄でした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...かの謹直な従僕、ロジャー・クライは、非常な速度でさっさと宣誓しては証言して行った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...謹直な従僕と称せられるクライは彼の友人で同類であり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ロドルフは端正謹直で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」そして謹直な手ぬぐいは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すべて普通の良識と謹直とを傷つけるようなものにたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は既に長い以前から謹直の僕(しもべ)となっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...謹直無比の金田一君から見れば...
野村胡堂 「胡堂百話」
...惡口を言はれるほどの謹直さでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...謹直なようすをした取調べ官が...
久生十蘭 「虹の橋」
...これなる人物は新興コンツェルンの花形として近代日本の産業界に隠然たる大勢力をなす林興業の親玉(キャプテン)、林謹直...
久生十蘭 「魔都」
...先刻帝国ホテルのロビイで林謹直がフト口を辷らした廉々を綜合してみると...
久生十蘭 「魔都」
...皇帝の顔を見知っている林謹直にこの卑賤極まる寝顔を見られてしまっている...
久生十蘭 「魔都」
...私は有明荘へ出かける途中で林謹直に逢い...
久生十蘭 「魔都」
...公称資本二億二千万円の大構成となった林謹直の林コンツェルン...
久生十蘭 「魔都」
...こうした仲間の中(うち)では謹直な人でしたが...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...(c)古代の同様に謹直な男の意見に従ったのであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかしまだ平常の謹直と...
吉川英治 「新書太閤記」
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