...私達金がないので風采も揚らない止むを得ざる謹直組は...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...シナの謹直を愚鈍といい...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...お顔は黒く骨張って謹直な感じで...
太宰治 「惜別」
...謹直な従僕と称せられるクライは彼の友人で同類であり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...すべて普通の良識と謹直とを傷つけるようなものにたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その大家のうちの最も真面目(まじめ)な人々の多少冷やかな謹直さ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...謹直恪勤の資質のうちに...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...謹直枯淡で縁の下の力持ちの如き一生を終つた杏坪先生...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...清廉謹直な駿河守ですが...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...謹直な五十女でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...謹直を衒(てら)うこともいらないから大きに羽根を伸し...
久生十蘭 「湖畔」
...これなる人物は新興コンツェルンの花形として近代日本の産業界に隠然たる大勢力をなす林興業の親玉(キャプテン)、林謹直...
久生十蘭 「魔都」
...逆上する事並に卑賤の相の事安南にボーキサイトの鉱山を持つ林コンツェルンの親玉林謹直にとっては...
久生十蘭 「魔都」
...そのヘンリイという男だ」四銃士は謹直な面持で真名古の面を瞶めながら...
久生十蘭 「魔都」
...続いて林謹直が呼び込まれる...
久生十蘭 「魔都」
...几帳面で謹直な人間を社会生活において束縛しているあの無数の・いろいろな点で困難の多い・規則をのがれている人々〔僧院に生活する人々〕は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どこか謹直な風も見られ...
吉川英治 「大岡越前」
...あくまで初心(うぶ)で謹直な好青年のごとく...
吉川英治 「新・水滸伝」
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