...謹厳なる君は僕のように...
芥川龍之介 「第四の夫から」
...我謹厳なる委員諸公は真にこの案を小学教育に実施せむとするものなりや否や...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...名声嚇々たるジロンド党の徒や謹厳なロベスピエールは...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...謹厳な細字で認められた極めて冷静な哲学的な遺書がその座右の文庫の中から発見された...
高浜虚子 「子規居士と余」
...義直は神の前にでも出るやうに謹厳な態度で縁側をあがつて...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...それには従来の絵に見るような奔放なところは少しもなくて全部が大人しい謹厳な描き方で一貫している...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...或る謹厳な君子が...
豊島与志雄 「文学以前」
...右のような解釈を考えたその謹厳な君子こそ...
豊島与志雄 「文学以前」
...謹厳な人達からは年少の頃から見限られた身である...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...この謹厳な新渡戸博士が...
野村胡堂 「胡堂百話」
...まるで動物の習性を研究している謹厳な動物学者か何ぞのように...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...短期資金として……一人の謹厳な資本家が大声で笑った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...世間からは謹厳な人と呼ばれて他人に笑顔を見せることがなく...
牧野信一 「淡雪」
...あのような狂おしい行為の中におけるあの謹厳なようでまたうっとりしたような素振りを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかもその謹厳なことにおいてすべての人間の中で第一位にある霊魂を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こういう謹厳な顔を初めて見たことが...
吉川英治 「新書太閤記」
...謹厳な彼として、陣中、昼の臥床(がしょう)に仆(たお)れるなどは、けだし、よくよくであったらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...頼朝を名君としたがる謹厳な一部では...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??