...しかもその謹厳なる事は一言一行の末にも及びたりき...
芥川龍之介 「恒藤恭氏」
...――謹厳なる前人の批判によれば...
芥川龍之介 「僻見」
...我謹厳なる委員諸公は真にこの案を小学教育に実施せむとするものなりや否や...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...上は山田孝雄氏より下は我謹厳なる委員諸公を辱めたるはその罪素より少からず...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...しかも謹厳なる人物であった...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...あの謹厳な夫がこんな醜い半面を持っていようとは夢にも思わなかった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...けれどもこの謹厳な老看守の声明を裏切って...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...内相はブリキ製の玩具(おもちや)人形のやうな謹厳な顔をして...
薄田泣菫 「茶話」
...それまでになかったほど謹厳な生活を送り...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...その謹厳な態度から押して...
谷譲次 「踊る地平線」
...其の弁論の直截明晰にして而も謹厳なる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...謹厳な青年の心を刃のごとく貫いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ロアイエ・コラール氏(訳者注 立憲王党派の謹厳なる学者)のようになろうということだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この謹厳な新渡戸博士が...
野村胡堂 「胡堂百話」
...いたって謹厳なる信仰をもって...
柳田国男 「雪国の春」
...庚戌会と言えば謹厳な学術の報告会...
夢野久作 「少女地獄」
...謹厳な辞句だし、かなり長いものであるが、要は自分の心情を、こう吐露しているものであった...
吉川英治 「私本太平記」
...こういう謹厳な顔を初めて見たことが...
吉川英治 「新書太閤記」
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