...誰か我謹厳なる委員諸公の無邪気に驚かざらむや...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...我謹厳なる委員諸公は僕等の命休するも泰然たらむは疑ふべからず...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...謹厳な顔の神はむつかしい顔をして...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...謹厳な坪田譲治でさへもが...
小穴隆一 「又三郎の学校」
...あの謹厳な正直者の風間看守は...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...それまでになかったほど謹厳な生活を送り...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...謹厳なる態度とその緊張した行動には感嘆せずにはおられなかった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...謹厳な先生にしても...
辰野隆 「浜尾新先生」
...有用なそれとなき謹厳な微光こそ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ふたりともきわめて謹厳な性格だったので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まるで動物の習性を研究している謹厳な動物学者か何ぞのように...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...短期資金として……一人の謹厳な資本家が大声で笑った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...その中に謹厳な処があった...
森鴎外 「細木香以」
...しかし允成は謹厳な人で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...流石(さすが)の謹厳な八代大将も総義歯(いれば)をハメ直しハメ直し鼻汁(はな)と涙を拭い敢えず...
夢野久作 「近世快人伝」
...可(か)なり謹厳な東洋の家庭に育つて青白い生真面目(きまじめ)と寂しい渋面(じふめん)との外に桃色の「笑(わらひ)」のある世界を知らなかつた僕が...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...謹厳な辞句だし、かなり長いものであるが、要は自分の心情を、こう吐露しているものであった...
吉川英治 「私本太平記」
...弟の謹厳な横顔を偸(ぬす)み見て...
吉川英治 「松のや露八」
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