...謹(つゝしん)で微衷(びちう)をのぶ...
泉鏡花 「芥川龍之介氏を弔ふ」
...」謹三はほとんど無意識に叫んだ...
泉鏡花 「瓜の涙」
...そして貴下、謹さんのお姿が、そこへ出るのを見ましょうよ...
泉鏡花 「女客」
...「煩(うるさ)いねえ!ちょいと、見て来ますからね、謹さん...
泉鏡花 「女客」
...僧都 (謹みたる体(てい)にて室内を(みまわ)す...
泉鏡花 「海神別荘」
...」元旦「謹賀新年...
太宰治 「虚構の春」
...謹みて古今の時勢を通考するに...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...平静で謹厳で冷静で育ちもよくまたかつて嘘(うそ)を言ったことのない人――あえて女とは言うまい――であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...宋人に比して謹愼と云へば謹愼である...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...研究事項によつては、この行動を決行するを得るが、研究者の人柄によることが多大であるから、虎を畫いて猫に似たる謗りを受けるものがないでもない、謹むべきである...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...オーライ謹んで命を領すと混淆式(こんこうしき)の答に博学の程度を見せてすぐさまこれを監督官に申出る...
夏目漱石 「自転車日記」
...事局はどう発展するかと謹聴している時...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...かしこまって謹聴していたら...
野村胡堂 「胡堂百話」
...暫(しばら)く謹慎(きんしん)を表する身の上とはなりぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...「謹啓...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自ら惴(はじ)らぬ罪は謹んで負う...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「ご覧の如く、臣ら、長途を急ぎ参って、甲冑(かっちゅう)を帯し、剣を横たえておりますれば、謹んで、闕下(けっか)にご謁を賜う身仕度もいたしかねます...
吉川英治 「三国志」
...営利をむさぼる楼主の不謹慎はなおもってゆるし難い...
吉川英治 「旗岡巡査」
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