...謹慎(つつま)しいお利代の口振(くちぶり)の底に...
石川啄木 「鳥影」
...然し吾人の生涯中もっとも謹慎すべきは全盛の時代に存す...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...終日終夜謹慎、身心安定して熟睡することが出来た...
種田山頭火 「一草庵日記」
...「謹んで吾が父母伯叔(はくしゅく)を観るに...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...山県侯の謹慎を以てして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...父が謹直な技術家で...
南部修太郎 「自分のこと」
...私は謹んで、あんたに更にまだ知って欲しい事があると言わせてもらう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...恐惶謹言ピローグパイに似た露西亜独特の菓子...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...私にその法を是非することなく謹んでこれを守らざるべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...謹慎日がにわかにめぐり合わせて来て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恐惶謹言...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...特に謹んで野の鳥の昔話を聴いたのみならず...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...あの不謹慎な子が暴言を口にしたとき...
山本周五郎 「菊千代抄」
...その不謹慎な姿を消すことはできないし...
山本周五郎 「風流太平記」
...自分も居室謹慎を命ぜられた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...人間が違ったように素行を謹しんだばかりでなく...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...屏居(へいきょ)謹慎を仰せつかってしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...あくまで初心(うぶ)で謹直な好青年のごとく...
吉川英治 「新・水滸伝」
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