...謹三の袂(たもと)に縋(すが)って...
泉鏡花 「瓜の涙」
...」「謹が病気よ...
泉鏡花 「婦系図」
...そして謹んで電話をかけて石炭を催促した...
薄田泣菫 「茶話」
...それには従来の絵に見るような奔放なところは少しもなくて全部が大人しい謹厳な描き方で一貫している...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...誠意誠心を以てこゝに謹で閣下の処決を促がすの公開状を与ふ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...謹具表以聞...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...謹みて江湖博學の是正を俟つ...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...越後の雪の中で謹(つつし)んでおりまして...
久生十蘭 「西林図」
...「林謹直でございます」と名乗りを上げ...
久生十蘭 「魔都」
...」と謹んで挨拶して...
眞山青果 「茗荷畠」
...当分は不謹慎なこともできないように思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...少女としては容易ならぬ気づかわしき謹慎を始める事は...
柳田国男 「年中行事覚書」
...其謹慎の場所を精進屋又は御籠り所とも謂つた...
柳田國男 「祭のさまざま」
...謹(つつ)しんで眼の前に差し出したから...
夢野久作 「白髪小僧」
...謹しみ返った態度で外套(がいとう)を脱いで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...謹慎して、お沙汰を相待て)と、いう日根野備中の声だけがやがて聞えただけであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ父信秀の代より、久しく禁門の騒塵(そうじん)を憂い、御宸襟(ごしんきん)の安からぬ代(よ)を嘆じておりましたが、今日、僻地(へきち)より上洛して、衛門の任にあたること、武門の誉れ、一族の欣(よろこ)び、これに如(し)くものはありません」と、謹んで奉答した...
吉川英治 「新書太閤記」
...謹慎ぐらいなところですむ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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