...『あんな名僧(めいそう)知識(ちしき)と謳(うた)われた方(かた)がまだこんな薄暗(うすぐら)い境涯(ところ)に居(い)るのかしら……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...家庭を謳(うと)うたものが多いのである...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...文豪と謳われた人の亡きがらを載せた一挺の駕籠が...
岩本素白 「寺町」
...江戸ものらしい調子で謳(うた)っていたが...
徳田秋声 「縮図」
...いつも謳(うた)つてゐた「奴(やつこ)さん」だとか...
徳田秋声 「チビの魂」
...新聞紙上で華かに謳われてる無血革命そのものには...
豊島与志雄 「水甕」
...生活難を謳(うた)える人よ...
永井荷風 「監獄署の裏」
...一時は全盛を謳(うた)はれましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...祇園(ぎおん)町に美声と智謀を謳われる身分となるのは...
服部之総 「志士と経済」
...駅前で買った絵ハガキ集の表紙に謳(うた)われているが...
服部之総 「望郷」
...しかも辣腕を謳(うた)われている男だった...
正岡容 「寄席」
...酒を飲んで唄を謳って...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...英雄は謳歌せられた...
柳宗悦 「工藝の道」
...聲高らかに謳つてゐるのである...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...万戸泰平を謳歌するかに思われた...
吉川英治 「三国志」
...成都の民は、平和を謳歌した...
吉川英治 「三国志」
...「死」を謳歌しなかった...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
...生を謳歌するニイチェの哲学は苦患を愛する事を教うるゆえに尊貴である...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
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