...『あんな名僧(めいそう)知識(ちしき)と謳(うた)われた方(かた)がまだこんな薄暗(うすぐら)い境涯(ところ)に居(い)るのかしら……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...一世にその多技多能を謳(うた)われるようになりました...
石原純 「平賀源内」
...ハークマのブッシュかブッシュのハークマかと謳(うた)われていたくらい...
岩村透 「不吉の音と学士会院の鐘」
...あたし初めてお目にかかってたいへん失礼をいたしまして……」と彼女は紹介者に負けず朗らかに謳(うた)った...
海野十三 「階段」
...地方にも名が謳(うた)われるようになって来ていました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...酒も飲んだり唄も謳(うた)った...
徳田秋声 「足迹」
...江戸ものらしい調子で謳(うた)っていたが...
徳田秋声 「縮図」
...そして前(まえ)よりも安易(あんい)な調子(てうし)で謳(うた)つた...
徳田秋聲 「微笑の渦」
...天下をして寛政大改革に謳歌(おうか)せしめざりしならば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...日本橋小町と謳(うた)はれた十六娘の寢室に押し込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...音樂謳歌は日本に於て左まで效力なきが如くなれども...
福沢諭吉 「帝室論」
...彼女はユウゴオばりの幾多の詩によつて兵士たちを謳へた...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...機械を謳歌(おうか)してよいであろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...自分の幸福を謳(うた)って呉れるように思いなされる...
山本周五郎 「菊屋敷」
...どこか遠い遠い処で歌を謳(うた)う声が聞こえて来ました...
夢野久作 「白髪小僧」
...「甲軍大勝利」を謳歌(おうか)して熄(や)まず...
吉川英治 「上杉謙信」
...第一当初から謳(うた)って来た武家統治の自己の理想は一体どこへしまい込むのか...
吉川英治 「私本太平記」
...一島の内の二ヵ所の遺跡で「後醍醐天皇の御配所の地はこちらでござい」と大声で家元争いを謳(うた)うという珍風景を呈しているわけである...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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