...大正びとには大正びとの調べがあると言ふのは必しも謬見(びうけん)と称し難い...
芥川龍之介 「発句私見」
...しかしその調べと云ふ意味を十七音か否かに限るのは所謂(いはゆる)新傾向の作家たちの謬見である...
芥川龍之介 「発句私見」
...ティコ・ブラーヘはあらゆる先入謬見を執拗に固執しながら...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...吾人をして其聲に傾聽せしめんと欲するは大なる謬見である...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...という一般的謬見(びゅうけん)を排し...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...閣下は不幸にして議院政略を何よりも大切とするの謬見に陷りたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然れども進歩党が大隈伯に期するに政権に接近するの途を以てするは、根本的謬見なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...閣下は不幸にして議院政略を何よりも大切とするの謬見に陥りたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これらの数ページはそういう彼らの謬見(びゅうけん)を醒ますだろう...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...物質生活を卑しいと見ることの謬見であるのを...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...吾人が今認めて優者とする民族に対する謬見――甚だしき謬見より生ず...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...皮相な謬見(びゅうけん)にすぎないことは明らかである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...しかしながら彼が根源的體驗における時より將來を抹殺したことは勿論謬見である...
波多野精一 「時と永遠」
...もとより甚しき謬見であるが...
波多野精一 「時と永遠」
...必しも全く謬見ではあるまい...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...謬見を抱いた政治が施された...
平出修 「計畫」
...理解なき謬見(びゅうけん)に過ぎぬのを感じている...
柳宗悦 「民藝四十年」
...日本人はシナから伝えた諸宗派の謬見を直ちに捨てるようになるであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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