...大正びとには大正びとの調べがあると言ふのは必しも謬見(びうけん)と称し難い...
芥川龍之介 「発句私見」
...しかしその調べと云ふ意味を十七音か否かに限るのは所謂(いはゆる)新傾向の作家たちの謬見である...
芥川龍之介 「発句私見」
...かかる謬見(びゅうけん)より出発するがために...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...大革命から傳來した種々の謬見謬想に對しては...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...謬見の甚しきものなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...この点に対する誤解から種々な謬見(びゅうけん)が生れる事は識者の日常目撃するところである...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...其謬見や大なり煽動家は國民の偏見...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然れども進歩黨が大隈伯に期するに政權に接近するの途を以てするは、根本的謬見なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れを認めて熱心なる自由派と爲すは謬見なり彼れは自己を主とするの英雄(?)にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...閣下の最大謬見は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...戦争についての謬見とか...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...野蛮と好戦の代名詞のように心得ている君等白人の謬見(びゅうけん)からただしてかからなければならんのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...又ルーソーが如き謬見(びゅうけん)の学者が...
蜷川新 「天皇」
...しかしながら彼が根源的體驗における時より將來を抹殺したことは勿論謬見である...
波多野精一 「時と永遠」
...これは許し難き謬見である...
波多野精一 「時と永遠」
...謬見を抱いた政治が施された...
平出修 「計畫」
...字餘りと云ふ文字を用うればこそ此謬見も起るなれ...
正岡子規 「字餘りの和歌俳句」
...特に蛙に重きを置くは固より取るに足らざる謬見(びゅうけん)のみ...
正岡子規 「古池の句の弁」
便利!手書き漢字入力検索